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書籍レビュー

【人はいろんな感情に苛まれ生きてる】『青くて痛くて脆い』のあらすじと感想

先日、『青くて痛くて脆い』を読みました。

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では、著者の情報から述べていきます。

著者

著者は、住野よるさん。

『君の膵臓を食べたい』の著者として有名な方ですね。

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他の作品として『この気持ちもいつか忘れる』も読んだことがあります。

【悲しみが、スゥーッと消えていく感じ】『この気持ちもいつか忘れる』のあらすじと感想先日、『この気持ちもいつか忘れる』を読みました。 では、著者の情報から述べていきます。 著者 著者は、住野よるさん。 ...

住野さんは、人が抱く青臭い感情や稚拙な感情を、美しく描くことができる方だと思います。

そこが僕はすごく好きなので、これからも他の作品を読み続けるでしょうね。

あらすじ

主人公は、「田端楓」というごく普通の男子大学生。仲良しの友達もおらず、日々一人で授業を受けています。するとですね、隣に座ってた女子生徒が、急に手を上げて先生に意見し始めます。その意見の内容がめちゃくちゃ痛々しくて、教室内は騒然。楓も、「なにコイツ、ヤバっ」って感じで見るわけです。

で、授業が終わって教室を出て、食堂でご飯を食べていると、なんと先ほどの女子生徒が「さっき隣にいたよね、一緒にご飯食べよ」と言ってきます。彼女の名前は秋好寿乃。大いなる理想を抱いており、その理想に則ったサークル「モアイ」を設立。楓も流れ的に入ることになるわけですが、なんだかんだいって楽しい日々を送るわけです。

ただ、モアイの会員数が増えるにしたがって、モアイはだんだんと理想からかけ離れたサークルへと変貌。当初のモアイを取り戻すために、楓が奮闘する。そんなお話です。

感想

いろんな感情が味わえる小説でした。読んで良かったですね。喜び、退屈さ、後悔、生きづらさ、希望。人生の酸いも甘いも、全てを描いてくれている傑作です。

僕が個人的に好きなキャラがいまして、そのキャラの名前は川原と言います。川原は脇役なんですけど、言葉の用い方とか、抱いている感情とかが、なんか共感できるんですよね。「人と人との距離なんて一体一で決めるもん」という台詞があるんですが、ホントそうです。善意で距離を詰めるように言われても、余計なおせっかいなんだよって、僕は思うことが多いので。

人はいろんな感情に苛まれてなんとか生きてるってことが美しく表現されている小説ですので、ぜひ手に取って読んでほしいです。

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