先日、『博士の愛した数式』を読みました。
では、著者の情報から述べていきます。
著者
著者は、小川洋子さん。
1991年に『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞されたのですが、その頃は子育てで忙しかったようです。
子育てされながら芥川賞を取るとは・・・。
凄いですよね。
また、阪神タイガースの大ファンのようですが、それが作品にも表れています。
『博士の愛した数式』の中でも、めちゃくちゃ阪神タイガースの話が出てきますので(笑)。
あらすじ
物語は、家政婦の杏子が、訳アリの博士の元に派遣されるところから幕を開けます。
その博士はなんと、80分しか記憶が持ちません。
だから、80分経過するたびに、杏子は初対面の家政婦として扱われるわけです。
この博士は数学に没頭した人生を歩んできたことから、事あるごとに数字の話を杏子に振ります。
ずっと数字の話をされるのに、なぜか杏子は嫌な気を持ちません。なぜなら、博士の数学に対する純粋な愛が感じられるからです。
次第に杏子は、息子を博士の家に連れていき、3人で一緒に過ごすようになります。
数学・子ども・タイーガスの江夏。
様々な物事に最大級の愛を注ぐ博士の姿、ぜひご堪能ください。
感想
純粋な愛に触れたい方に、オススメの1冊です。
愛って、なんだか生き物に対して振りまくものと思っていましたが、そんなことないですね。
数学にも、愛は示せます。
そして、数学に愛を示す人って、見ているとなんだかこちらまで幸せな気分になります。
多分ですけど、見返りを求めていないのが明白だから、見ているこっちもほっこりするんだと思います。
あと、何気ない一言なんですけど、「君が料理を作っている姿が好きなんだ」と博士が杏子に言うシーンがあって、妙に印象に残っています。
素直で純粋な想いを表現するの、僕は苦手なので。