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書籍レビュー

【引き込む力がすごい】「火花」を読んだ感想

先日、芥川賞を受賞した「火花」を読みました。

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では、本書の感想を淡々と述べていきます。

著者の説明

著者は芸人の又吉直樹さんです。

YouTubeにて、文学やファッションなどの動画を配信しております。

あらすじ

スパークスという売れていない芸人コンビが、祭りの催し物として漫才を披露するシーンから話は始まります。

必死に漫才をするのですが、お客さんはまばら。とてもまともな舞台とは言えません。

その後、あほんだらという先輩の芸人コンビがめちゃくちゃやらかします。まあ、憂さ晴らしですね。ふざけた舞台をセッティングされたことに腹を立てたわけです。

スパークスのメンバーである徳永は、そのあほんだらのメンバーである神谷に心酔し、弟子入りを希望します。破天荒な行動の中に笑いの才能を見つけ、そこに惚れ込んだのですね。

そんな出会を果たした二人の青春を描いたのが、火花という作品です。

感想

火花は、引き込む力がすごいですね。

冒頭で祭りの様子を描写するシーンがあるんですけど、描写力がえげつないです。

冒頭の3行を見ただけで、「この作品に出会えて良かった」と思えましたね。

また、火花は徳永の心理描写に大方の文字数が割かれているのですが、それがとても繊細で暗くて独特で、僕の感性にピッタリはまる心地よさがありました。

独り思い悩む時間が多い人や、社会不適合者に刺さる作品かなと思います。

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