「人は、なぜ他人を許せないのか?」ってどんな本なんだろう?読んだ人の感想をしりたいなぁ…。
こんな要望に答えます。
- 「人は、なぜ他人を許せないのか?」を読んで勉強になった5つのこと
- 「人は、なぜ他人を許せないのか?」を読んだ感想
この記事を書く僕(TK)は、以下のような人間です。
- 毎日欠かさず読書する、本の虫
- 読みきった本の感想を、ブログに書き残している
「人は、なぜ他人を許せないのか?」は、他人を許せるようになるコツを広め、生きづらさを解消することを目指した本。
今回は、その「人は、なぜ他人を許せないのか?」の感想を簡単にまとめました。
この記事を最後まで読んでいただければ、他人を攻撃したくなる心理がわかり、人を攻撃しそうになったときに、冷静になることができますよ。
3分ほどでササッと読めますので、ぜひお気軽な気持でご覧ください。
人は、なぜ他人を許せないのか?:読んで勉強になった5つのこと
「人は、なぜ他人を許せないのか?」を読んで勉強になったことは以下の5つですね。
- 人を攻撃したくなる理由とは?
- フランスでは、周りに合わせない人が評価される
- 不安に思うことの9割は、実際に起こらない
- 離婚の原因は、性格の不一致
- 前頭前野の老化が、老害のはじまり
それぞれ簡単に解説します。
人を攻撃したくなる理由とは?
間違った行動をとっている人を見ると、ついつい批判をしちゃうのが人間の本能です。
例えば最近だと、以下のような批判をよく目にします。
- コロナ渦にパチンコに行く人を叩く
- 不倫した芸能人を叩く
コロナはまだわかりますけど、不倫なんて自分には全く関係ないですよね?
なぜこのように関係ないことでも、人は批判せずにはいられないのか。
理由は、快楽物質であるドーパミンが放出されるからです。
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。
ドーパミンが、正義の制裁を振りかざしてしまう正体なんですね。
このような事実を知っておくだけでも、不用意に他人を批判することは避けられます。
人を批判しそうになったら、「脳がドーパミンを求めているだけだな」と冷静に自分を客観視しましょう。
フランスでは、周りに合わせない人が評価される
著者の中野さんは、フランへの留学経験があります。
その留学中に、中野さんはある事実に気がついたそうです。
それは、フランスでは周りに合わせないほうが、評価されるということでした。
日本では「みんなに合わせられないこと」「みんなの違う言動をすること」が愚かと考えられがちなのに対して、フランスでは、「みんなと同じこと」や「意見を言わないこと」が愚かと考えられやすかったのです。
この話を見て、改めて広い世界を知ることの重要さを感じました。
「協調性を大事にするのは当たり前」というのは、あくまでも1つの考えであって、正解じゃありませんからね。
不安に思うことの9割は、実際に起こらない
いろんな悩みが頭の中でグルグルして、気分が上がらない…。
と悩んでいるあなたに、お伝えしたいことがあります。
悩み事の9割は実際に起こらないので、そんなに気にしなくてOKです。
シンシナティ大学のロバート・リーヒが調査を行っています。アメリカでは、37%の人が毎日のように不安を感じているというデータがあり(これでも日本と比べるとかなり少ないですが)、その人たちを対象に2週間、何が心配なのか等について、具体的に記録してもらいました。
すると、心配であったはずの事柄の85%について、現実的にはむしろ良いことが起き、残りの15%についても、その約8割は予想していたよりも良い結果が起きたということが明らかにされました。
おそらくですけど、生き残るための本能として、ネガティブ思考になるのが普通なんだと思います。
原始時代なら、ちょっとしたミスが命取りになりますからね。
もしネガティブ思考になったら、「あっ、生き残るための本能がはたらいちゃってるなー」と軽く考えてOKです。
離婚の原因は、性格の不一致
なんとなくわかっていたことですが、離婚の原因は、性格の不一致が1番らしいです。
最高裁判所の司法統計によれば、離婚申し立ての動機(三つまで回答できる)は、申立人が男であろうと女であろうと「性格が合わない」が第1位です。(中略)結婚したからには、当初は何らかの惹かれ合うものが存在したはずですが、脳科学的には、実は惹かれる理由も「互いが不一致だから」こそなのです。
注目してほしいのは、お互いが惹かれ合う理由です。
実は好きになる理由も、性格の不一致なんですよ。
自分に無いものを持っている人って、魅力的に見えますからね。
この文章を見たとき、結婚相手は、好きという感情で選ばないほうがいいのかなと思いました。
でも、感情を無視して相手を選ぶなんてのも、寂しいですね。
すいません、結局、納得できる答えはでませんでした…。
前頭前野の老化が、老害のはじまり
今までのやり方しか受け入れない、いわゆる「老害」という言葉があります。
新しいことを拒むこの老害は、前頭前野が衰えることによって生み出されるそうです。
老化によって前頭前野の働きが衰えると、どうしても新しいものを受け入れにくくなっていくからです。
前頭前野の髄鞘化が完成する時期は脳の他の部分の発達のピークよりも遅くなり、25歳〜30歳前後です。
なんと、アラサーが前頭前野のピークらしいですね。
ですが、ご安心を。
前頭前野は、以下の行動で鍛える事ができますよ。
- 睡眠を取る
- 新しい体験をする
- オメガ3脂肪酸をとる
- 過酷な環境に身を置く
- 安易にレッテルを貼らない
- 時間やスケジュールに余裕を持つ
特に実践してほしいのは「睡眠を取る」ことです。
睡眠を取ることは、健康になるための王道ですからね。
前頭前野とか関係なく、睡眠はたくさんとりましょう。
人は、なぜ他人を許せないのか?:読んだ感想
仕組みさえしっちゃえば、以外と冷静になれるもんですね。
僕は不倫のニュースとか見ても、全然なんとも思いませんから。
勉強すればするほど、冷静になれると思った
脳科学や心理学の勉強をすると、感情が高まったときに、冷静になれるんですよね。
例えば、テレビで自粛警察の人を見ると、「ドーパミンを出すために必死だなー」と思えるわけです。
どんなことにも言えますけど、批判なんて人生の無駄遣いなので、やめたほうがいいですよ。
無駄な時間をすごさないためにも、脳科学や心理学の勉強をしてほしいと思います。
不安な気持ちが軽くなった
不安に思うことって、9割は起こらないって聞いて、安心しました。
僕はかなりネガティブ思考の人間なんですけど、こういう事実を知れると、気持ちがだいぶ楽になるんですよね。
中野先生、ありがとうございました。
人は、なぜ他人を許せないのか?:まとめ
今回は、「人は、なぜ他人を許せないのか?」を読んだ感想をササッとまとめました。
ぜひ、冷静な感情を手に入れて、無駄な時間を過ごさないようにしましょう。
では、以上です。
良き読書ライフを!