先日、「変な家」を読みました。
では、著者の詳細や本書の感想を淡々と述べていきます。
著者の説明
著者は雨穴(うけつ)さんという方です。
ウェブライター、ホラー作家、YouTuberとして活躍されています。
あらすじ
本書はいきなり、家の間取り図が提示されるところから始まります。
一見すると、普通の家に見えますよね。
ただ、よく見ると変な間取りになっているんですよ。
その「変」と感じる部分から、家に住む家族のある秘密に迫っていく物語となっています。
感想
結論から言うと、ゾッとするシーンが多くて非常に楽しめました。
本を読んでいると、途中で読むのが疲れてくるというか、飽きてくる時ってありますよね。ただ、本書は最初から最後までずっと背筋が凍るような雰囲気を醸し出しているので、完全に一気読みしてしまいました。
僕は結構休み休み本を読むタイプなので、僕に一気読みさせた本書は凄いです。
本書のポイントは、「想像力を掻き立てられるところ」でしょうね。本書に載っている間取り図を漠然と見ても、そこに何の恐怖も感じません。ただ、その間取り図に込められた意味を考えていくことで、「もしかして・・・」という恐怖感が徐々に高まってきます。
この「もしかして・・・」という恐怖感は、リアルに凄惨な現場を見るより何倍も怖いものだと僕は思っています。人間の想像力って豊かですからね。考えだしたら止まらなくなります。
文字と図だけでここまで恐怖を掻き立てられる雨穴さん、相当なクリエイターですね。続編の「変な絵」も絶対に読んでみたいです。