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こんにちは、こんばんは、TKです。
今回ご紹介する本は、松下耕三さんの著書「よりよく生きるとはなにか?」です。
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本書は、日々の人生の中で納得や充実を感じる方法、つまりは「よりよく生きる方法」で悩む若者に向けて書かれた内容となっております。
一応本書は若者向けの内容にはなっていたんですけど、どの年代が読んでも学びを得られると感じました。
具体的にどんな学びが得られるかと言うと、「道徳」ですね。人として何を大切にして生きていけばいいのか。そのような悩み、誰でも抱いたことはありますし、特に若い時期は強く悩むことですよね。
そんな悩める人が本書に記載されている道徳を学べばですね、「今後の人生を歩んでいく軸」みたいなものが形成されるはずです。
今回は本書の中から特に重要だと感じた点を、以下3つのテーマに分けてご紹介します。
- 資本主義の罠
- 何が自分を納得させるのか
- 自信をつけるためにはどうすればいいのか?
また、今回の内容に興味を持ったらぜひ本書を手にとって読んでほしいです。本書は実際に手に取って読むことで、より著者の信念が伝わってきます。
【納得が人生を輝かせる】「よりよく生きるとはなにか?」を読んだ感想と要約
では、先述した3つのテーマに沿って解説をしていきます。
- 資本主義の罠
- 何が自分を納得させるのか
- 自信をつけるためにはどうすればいいのか?
①資本主義の罠
本書で何回も繰り返し主張されていたことが、「資本主義の罠」に関するお話です。資本主義とは簡単に言うと、「お金を稼ぐことが正義なんだ」みたいな主義のことです。
世界はこの資本主義のおかげで成長を遂げてきて、結果として僕たちはとても裕福な暮らしができるようになりました。「お金を稼ぐのは汚いこと」というイメージを持ちがちな日本人ですが、ある人がお金を稼げる商品やサービスを開発しまくってくれたことで、僕たちは良い暮らしができているのは間違いないです。
つまり資本主義は、「よりよく生きるための手段」なんですね。しかし著者の松下さんは、この資本主義は万能ではないと主張しています。松下さんは資本主義とよりよく生きることの矛盾点について、製薬会社の例を上げています。
よりよく生きるという観点からすれば、すぐに治癒できる薬の方が優れているけれど、一生飲み続ける薬の方が製薬会社の売上や利益は膨れ上がる。ある意味でよりよく生きるという目的を優先すれば、産業は必ずしも成長や拡大をすることが正解にはならない。しかし、資本主義という社会構造はそれを正解とし、利潤の追求を要求する。
はい、いかがでしょうか?僕はこの主張に納得できましたし、これから社会に出る若者には特に知ってほしいことだと思いました。若いうちはとにかくお金が欲しくて欲しくてしょうがないですよね。その欲求にしたがって、中には悪どい商売に手を出す人もいるでしょう。
しかし、「悪どい商売に手を出すこと」と「よりよく生きること」は全く正反対のことだと思ってください。なぜなら、悪どい商売に手を出していることに自分自身は気がついているからです。そんな後ろめたい状態で、よりよく生きることなんて絶対にできませんよね。
つまりここで強調しておきたいのは、「資本主義という構造に問題意識を持って、倫理観からズレた行動を取らないように意識するべき」ということです。
倫理観からズレた行動を取れば、お金を稼ぐことなんていくらでもできます。極端に言えば、人からお金を盗めば手っ取り早いですよね。しかし、それは明らかな犯罪なので皆やらないわけです。ただ、転職する必要が無い人に転職を勧めて、仲介手数料を取ってもそれは犯罪じゃないので裁かれることはありません。だから、平気でそういうことをするわけです。
「法で裁かれないから大丈夫」という正当化はこの際捨てましょう。どんなお金の稼ぎ方が良くて、どんなお金の稼ぎ方が悪いのか。法なんか確認しなくても、自分の心が分かっているはずです。
②何が自分を納得させるのか
どんな選択が自分自身を納得させることができるのか?
この疑問を突き詰めることが、「よりよく生きることを突き詰めること」に直結すると本書を読んで思いました。
「①資本主義の罠」で解説した話とつながってくるのですが、お金を稼ぐことだけが本当にあなたを納得させるでしょうか?絶対にそうじゃないですよね。自分の成長のために努力したりだとか、人のために頑張ったりだとか、お金稼ぎとは別の所に納得感は存在します。
決してお金を稼ぐことが悪いとは言いませんが、お金を稼ぐことだけが目的になれば、そこに納得感は生まれません。結果として、よりよく生きることはできないのです。以上を踏まえて、本書から重要だと思ったメッセージを抜粋してご紹介します。
大きな納得感とは、自分自身をごまかしたり、欺いたり、裏切ったり、簡単に諦めたりすることでは得られない感覚である。苦労はあっても簡単には諦めることなく挑戦したり、自分自身を貫いたり、人の役にたったり、社会の役に立つようなことによって得られる感覚である。
はい、いかがでしょうか?僕は仰る通りだと思いましたね。
表面上の結果を出すだけだったら、人を騙したりズルい手を使ったりすればいいのかもしれません。でも、そんなことで手にした結果って、全く意味ないんですよ。なぜなら、人を騙したりズルい手を使ったりしたことは自分自身が1番よくわかっているからです。
結局のところ、なんで真っ当な努力を積み重ねなきゃいけないかと言うと、「自分自身を欺くことは絶対にできないから」なんですね。
どんな選択をすれば自分自身が納得できるかは、多分わかっていると思います。後は、その選択を行動に移せるかどうかだけです。
例えばマラソンを走っているとき、途中で走るのが辛くなってきますよね。そこで人は、ラクをして順位を落とすのか、それとも精一杯走りきってベストを尽くすのかの選択を迫られます。どっちを選択すれば納得感が大きくなるのかは、言うまでもありません。
辛い瞬間こそこの納得感のお話を思い出して、後悔しない選択をしたいものです。
③自信をつけるためにはどうすればいいのか?
では最後に、僕が最も共感できて、かつ重要だと思った「自信」についてお話します。
世の中には「自信がないから自信が欲しい!」という願望を抱く人がいます。そのお気持ちは、とてもよくわかります。自信があればどんな場面でも、自分の人生を前向きに生き抜くことができそうですし、何より自信があるように見える人って魅力的ですからね。
しかし松下さんは、「自信を持ちたいという思い自体にあまり意味はないと思う」と主張します。なぜ松下さんはこんな主張をしているのか?それは、自信を持ちたいという考えは「逃げ」でしかないからです。
何かをできるようになりたいと思うのではなく、自信を持ちたいと思うのは、厳しいことを言えば表面的な見た目を取り繕う発想なんですね。何かをできるようになるためには、必ず努力が必要です。ただ、自信を持つだけだったら努力は必要ないので、つい自信を持ちたいという発想に陥ってしまうのですね。
では、確固たる裏付けがある真の自信を身につけるにはどうすればいいのか?その答えは以下のとおりです。
自分自身が心の底から納得できる自分を選び取って努力を積み重ねてなにかの役に立ったり、なにかを生み出したりする日々が自分を信じられる者にしてくれる。その積み重ねでできることを増やしていくことこそが、簡単に崩れ去ることのない真の自信を手にする方法だ。
はい、いかがでしょうか?僕はこの文章にものすごく共感できました。なぜなら、僕も努力を積み重ねた結果として自信を持てるようになってきたからです。
「受験勉強・ブログ・筋トレ」どれも結果が出るまでに時間がかかりますし、地道な努力が必要です。ただ、その地道な努力が報われた瞬間に「俺はやればできる人間なんだ!」と本音で思うことができるんですよ。
もし何の自信も持てていないとしたら、それは単に何かができるようになるための努力をしていないだけです。どんなことでもいいので、まずは努力をしてください。この努力を抜きにして、真の自信は絶対に獲得できないのです。
最後に
今回は、以下3つのテーマを軸として「よりよく生きるとはなにか?」の解説をしました。
- 資本主義の罠
- 何が自分を納得させるのか
- 自信をつけるためにはどうすればいいのか?
最後にお伝えしたいのは、「本書は道徳の教科書として読まれていいレベルの本だった」ということです。
本書には小手先のお話が一切ありません。一生にわたって活用できる教えが散りばめられていました。
今回ご紹介した内容はホントにごく一部で、他にも有益なお話がたくさんあります。今後の人生をよりよく生きるためにも、ぜひ本書をお手に取って読んでほしいです。
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では、以上となります。ありがとうございました。
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今回の記事より、より詳しく動画の方で解説しています。
ちなみに、複数回に分かれています。