- 「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」ってどんな本なんだろう?要約や感想をしりたいなぁ…。
こんな悩みに答えます。
- 世界は思った以上に良くなっている
- ウィルスとテロの本当の恐怖
- 「FACTFULNESS」の世間の声は?
- 「FACTFULNESS」を読んだ感想
- 「FACTFULNESS」を無料で聴く方法
「FACTFULNESS」は、人々が勘違いしている世界の事実と、勘違いしてしまう理由をまとめた1冊。
ビル・ゲイツが、2018年にアメリカの大学を卒業した「希望者全員」に配布した本としても有名です。
実は「FACTFULNESS」の著者ハンス・ロスリングは、途中で亡くなってしまうんですよ。そしてハンスの死後、家族がデータ集めと執筆作業に奔走し、「FACTFULNESS」は完成しました。
今回は、そんなロスリング家の人生を掛けた超大作「FACTFULNESS」の要約と感想をまとめました。
2~3分ほどでササッと読めますので、ぜひご覧ください。
中田敦彦のYouTube大学でも取り上げられました。
FACTFULNESSの要約【世界は良くなっている】
「FACTFULNESS」の構成は以下のとおりです。
目次
- 第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み→メディアが極端な情報ばかり流していることがわかります
- 第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み→世間は数字を見ていないことがわかります
- 第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み→グラフの正しい見方がわかります
- 第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み→恐怖が暴走につながることを理解できます
- 第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み→数字に惑わされないテクニックを学べます
- 第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み→浅い思考はミスを招くことを理解できます
- 第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み→同じ環境から抜け出せない理由がわかります
- 第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み→シンプルすぎる考えは危険だと理解できます
- 第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み→犯人を見つけるよりも大事なことが理解できます
- 第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み→詐欺の常套手段が理解できます
- 第11章 ファクトフルネスを実践しよう
著者は「FACTFULNESS」の中で何度も「人はドラマチックに物事を考えてしまう」という主張を繰り返しています。
人って良くも悪くも、想像力が豊かすぎるんですよね。その想像力のせいで、大半の人は世の中を悪く捉えすぎています。「FACTFULNESS」は、その現状を正すために作成された本なのです。
今回は以下2点について要約をしました。
- 第1章から:世界は思った以上に良くなっている
- 第4章から:ウィルスとテロの本当の恐怖
では、それぞれ見ていきましょう。
世界は思った以上に良くなっている【問題を出します】
いきなりですが問題です。
現在(2017年)、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょうか?
- 20%
- 40%
- 60%
感覚で答えを頭に浮かべてみてください。
早速ですが、答えを書きますね。
答えは60%です。
なんとこの問題の正答率は7%。僕たちは世界を悪く見すぎていることが証明されてしまいました。僕たちが思っている以上に、世界の生活状況は良くなっているのです。
では、なぜ僕たちはこのような勘違いをしてしまうのか?
理由は、「先進国と途上国」に世界が分断されていると思い込んでいるからなんです。
他にも、僕たちは以下のような分断で世の中を捉えています。
- 「金持ち」と「貧乏」
- 「正義」と「悪」
- 「保守」と「改革」
メディアは対立した構図で報道するのを好みますからね。
そのせいで、余計に僕たちは世界が分断されていると考えてしまうのでしょう。
なるほどねぇ。じゃあ、この分断して考えちゃう癖は、どうやって防げばいいの?
防ぐ方法は「極端な表現は疑う」です。
例えば以下の文章を見てください。
世界の上位8人の億万長者が、この世の資産の半分を持っている。
これを見て大半の方は「不公平な世の中だ!」と思うでしょうが、それがメディアの思う壺なんですよ。
今の世は資本主義なんで、極端な金持ちが存在するのは当たり前ですよね?
本当に目を向けるべきはそこじゃなくて、中間層だと僕は考えます。
実は今、世界で一番人口が多いのは「中所得国」と言われる国なんですよ。その比率は75%(2017年)。大半の人はそこそこ良い暮らしができているわけですから、わざわざ極端な金持ちを取り上げて叩くなんて無意味ですよね。
極端な構図を作っているときは、多くの場合ボリュームゾーンである中間層の存在が無視されています。
世の中は2パターンに分断できるほど単純ではないことを覚えておきましょう。
ウィルスとテロの本当の恐怖【批判覚悟で語ります】
現在、コロナウィルスの拡大を防ぐために、自粛ムードが世間に浸透しています。
拡大を防ぐために活動を自粛をするのは理解できますが、ちょっとやり過ぎじゃないですか?
実は冷静に見ると、コロナウィルスによる死亡者数ってそこまで多くありません。
2020年6月11日の時点で、死亡者は920人なのですが、これ人口比率で見るとめちゃくちゃ小さいです。
920÷125,000,000=0.000736%(コロナウィルスで亡くなった方の割合)
ちなみに、飛行機が墜落する確率は、0.0009%と言われています。
要するに、コロナウィルスで亡くなる確率って、飛行機で亡くなる確率より低いんですよ。普段飛行機には余裕で乗るのに、コロナウィルスにはビビりまくる。ちょっとおかしいですよね?
そんなこと言っても、実際に人は亡くなってるじゃん!対策は必要でしょ?
もちろん、コロナウィルスへの対策は必要です。
ですが、健康面への影響を冷静に考えると、過剰になりすぎているのは否定できません。
なぜ行き過ぎた行動をとるかというと、人には「恐怖本能」が備わっているからです。
恐怖本能によって過剰評価されるもの
- ウィルス
- テロ
主に上記2点は、過剰な恐怖を抱きやすいです。
それをわかっているから、テロリストはテロを起こします。
じゃあ、恐怖本能を抑えて、冷静に判断するにはどうしたらいいの?
一番簡単な方法は、ニュースを見る頻度を減らすことです。
世間の目を引くために、ニュースは不安を煽る内容に偏ります。
ネガティブな情報なんていちいち見たくないので、僕テレビで流れているニュースはほとんど見ません。
冷静に対応するためにも、受け身ではなく、主体的に情報を取りに行くことをオススメします。
「FACTFULNESS」の世間の声は?
「FACTFULNESS」に対する世間の声はどんな感じなのか?
Amazonから良い声と悪い声をピックアップしました。
人間の本能を10種類(分析本能、ネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、宿題本能、単純化本能、犯人探し本能、焦り本能)に分類し、それにより世の中の事実が歪んでしまっていることが書かれてました。そして、それぞれの本能への抑止方法(気づきやアドバイス)が載っています。
データ分析者にとっては当然の事も多々載っていましたが、私の場合は、そういった中でも、本能で判断していて改めなければいけないことがいくつも紹介されていました。今後はこの本にあるアドバイスを強く意識していくことになりそうです。
とても読みやすい本なので、データ分析者以外の多くの方へ気づきを与えてくれる価値のある一冊だと思います。
公衆衛生や貧困でこの数十年、とてつもない進捗があったのに欧米ではそれが正しく認識されていないという問題提起。
その裏側には悲観的なPR活動や少数事例へのバイアスによって正しくファクトを見れていないという人間の物事の見方への不完全性へと展開していく。
中国やタイ、マレーシアなどの国々が急速に発展してるのは日本人であれば実感を伴っている人が多いと思うのでそのあたりはヨーロッパからの視点とねじれがあるのも面白い
何回も何回も同じ事を繰り返す内容で、読み終えるまでに大変でした。半分読み終えたところで、最後まで読み切る意欲がなくなった。今回は失敗でした。言いたい内容なまぁ納得できる内容です。
全ての数字・統計が正確だということを前提に書くならば、もう少し冷静に客観視する書き方の方がいいと思う。著者は自分が発見だとする内容を恐ろしいほどに自己満足し、自信を持って有頂天になり、舞い上がっていることがよくわかる。だから不必要にどうでもいい内容でいたずらに文章をボリュームアップしているだけ。
思い込みが強すぎて、主観で書いている、だから数字とシンクロできていない。非常に読みにくい書籍。文章力に長けた人間なら、もっと冷静に、端的な文章で人に事実を魅力的に伝えると思う。
読みながら、苦笑が止まらなかった。
「FACTFULNESS」を読んだことで、この世の真実に気づけた人が多かったみたいですね。
ですが、「読みにくい」、「主観で書いている」という厳しい批判もありました…。
正直に言うと「読みにくい」という意見には同意です。一つ一つの話がやけに長くて、読み疲れしちゃいます。ですが、歪められたデータに対する批判や、人間の本能に関する考えは勉強になりました。
「FACTFULNESS」を読んだ感想→意欲が高い人だけ読めばOK
正直に言うと「FACTFULNESS」は万人にオススメできる本じゃありません。
理由は、やや読みにくい本なので、生半可な気持ちで買うと最後まで読みきれないからです。
僕はメモをしながら「FACTFULNESS」を読破しましたが、結構疲れましたね。本能に関する考えは勉強になるので、ぜひあなたにも読んでほしいです。ですが、モチベーションが低いなら買わないほうがいいと思います…。
もし、「FACTFULNESSを読んで、正しい知識と本能に関する考えを学びたい!」と強く思うなら、ぜひ読んでみてください。
「真実のデータを世界中の人に届けるんだ!」
という熱いメッセージを感じられますよ。
「FACTFULNESS」を無料で聞く方法
「FACTFULNESS」を読もうと思うんだけど、お得にGETする方法はないの?
ありますよ!「FACTFULNESS」は、「Audible」の初回登録サービス利用すると、無料で聴くことができます。Amazonのアカウントを持っていれば、1分ほどで無料購入までたどり着けますよ。
ボタンをクリックで公式サイトに移動します
無料体験はいつ終了するか分からないのでお早めに
※30日間の無料体験中に解約すれば料金は一切かかりません!
もし内容が気に入らなかったとしても、30日以内に解約すれば料金は発生しないので、ご心配なく。
極端なデータに振り回されたくない方はぜひ。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。