この記事は、下記の動画を文字起こしした内容となっております。
今回ご紹介するのは、年収90万円で東京ハッピーライフ」という本です。
さんの著書「本書は、「社会的成功から遅れまくったら、毎日が楽しすぎて、常識っていったい何だったんだろう。進学しなきゃいけないとか、就職しなきゃいけないとか、結婚とか子育てとか老後の蓄えとか、資格も技能もマナーもテレビもスマホも友達も、なくても生きていけるじゃん!」という世間の常識に対するアンチテーゼが書かれております。
本書の著者である
さんは、出版当時は東京の多摩にある家賃2万8000円のアパートに済んでいました。東京でも家賃が2万円台の場所なんてあるんですね。
もうこの話に衝撃を受けただけで、僕はまだまだ常識に囚われているんだなって思いました。
そして現在は台湾の方でライターなどのお仕事をしながら、細々と暮らしています。
本書のタイトルだけ見ると、「節約本かな?」と思うかもしれませんが、そうじゃありません。
もちろん、節約術的なお話も多く語られているのですが、重要なのはそこじゃないんですよ。
大原さんが伝えたいのは、「幸せな生き方は自分で決めていい」ということなんです。
実は大原さんは子供のときにかなり貧乏な生活をしていまして、それがかなりコンプレックスだったんですよ。
お金が無いのが嫌で、一時期は万引きをしまくったり、中学を卒業してすぐにバイトをしたりしました。
ただそんな大原さんもいろいろあって、最終的には「あっ、お金が無くても幸せに生きられるじゃん!」と気づいたのですね。
僕を含めてほとんどの方が、お金に囚われていると思います。
「お金を増やす方法・お金を節約する方法・年収を上げる方法」これらのテーマはどんな時代も人を強烈に惹きつけますよね。
ただ、正直、お金ばかりを考えて生活することに疲れているのが本音だと思います。
僕もお金は好きですが、できればあまりお金のことを考えないで生活できたらいいなと考えています。
今回の動画は僕のように、「お金に執着はあるけど、ホントはお金に囚われずに幸せになりたい」というささやかな願いを持っている人に刺さる内容となっております。
「必要以上に働きたくない!世間体なんかクソくらえだ!細々してても自分が幸せならいいじゃん!」と心には思っているけど、その想いを吐き出せない人はぜひ最後まで観ていただきたいと思います。
具体的には、以下4つのテーマで解説を進めていきます。
- ① 実感を大切にしよう
- ② 個性って何?
- ③ 進学とか就職って必要?
- ④ 夢や目標はないとダメなのか
では、1つ目のテーマから見ていきましょう!
① 実感を大切にしよう
あなたは普段、「実感」を大事にしているでしょうか?
いきなり「実感」と言われてもピンとこないと思いますが、そんなに難しいことではありません。
要は、「自分の感情に素直に生きているか?」ということを聞いています。
はい、どうでしょうかね?
真剣に考えたことが少ない問だと思いますので、動画を止めてちょっと考えてみてください。
おそらくほとんどの方が、「素直に生きていない場面が多い」と感じたと思います。
あなたは週5のペースで勤務していると思いますが、それって本当に自分が望んだ生活でしょうか?
もちろん、「働くのが好きで週5じゃ足りない!」という人もいるでしょうから、バリバリ働くことを否定するつもりはありません。
むしろ、社会のため自分のためにバリバリ働く姿勢は、カッコいいと僕は思います。
しかしですね、中には「週5で働きたくないけど働いている人」もいますよね。
じゃあなんで週5で働きたくないのに、週5で働くのでしょうか?
それは、みんなが週5で働いているからだと思うんですよね。
もしくは、週5で働かないと生活を維持できないからだと思います。
しかし、週5で働かないと生活を維持できないのも、周りに流された結果である可能性があります。
例えば家をローンで買ったら、最低でも週5で働く生活に必然的になるでしょう。
もちろん、それがその人にとって幸せならそれでいいんですよ。
でも、中には「周りが家を買っているから、自分も買った」という人が絶対いると思います。
そうです、僕たちは常に周りの人に流されてしまう生き物なんですよ。
これはもう人間の習性みたいなものなので、ある程度流されるのは仕方ないと思います。
ただ、流されてばっかりだと、本当の幸せはゲットできません。
なぜかと言うと、幸せの基準は人それぞれだからです。
大原さんみたいに2万円台のアパートで幸せな人もいれば、苦しい人もいます。
豪邸に住むのが幸せな人もいれば、それがしんどい人もいます。
結局何が大事なのかと言うと、「どうすれば自分が幸せか?」を自分自身が知っていることなんですよ。
これを知っていないと、わかりやすい幸せの形を追い求める人生になります。
昔の僕は、お金を稼げば稼ぐほど幸せになると思っていました。
だから会社に就職して、週5で働いて、さらに副業するのが良いと思いこんでいたんですよ。
ただ、結果として幸せは感じられませんでした。
毎日毎日仕事に囚われている状態が、凄くストレスだったんですよね。
でも皆も週5でバリバリ働いているから、それが当たり前だと思っていました。
これが、「自分の実感を無視している」ということです。
別に僕は、週5で働きたいなんて思っていないんですよ。
それは子供の頃からわかっていたはずなのに、その実感にフタをして、周りと同じように週5で働きました。
そして当然ですが、自分の実感を無視しているので、凄いストレスを感じたということです。
現在僕は会社をやめて、フリーランスとして細々と生きています。
収入は会社員時代の半分以下になりました。
ただ、幸福度は今のほうが上ですね。
もちろん、収入は減ったので多少の不満はありますが、そこまで大きな不満はないんですよ。
なぜ僕が不満をあまり感じないかと言うと、自分で選び取った結果だからです。
自分が好きで選んだ道なんですから、お金がなくたって、意外と文句はないんですよね。
まあ、「お金がもっとあればいいなぁ」と思うこともありますけど、それよりも大事なのは、「無理して働きたくない」という実感なんです。
大原さんも、「親とか友達はそうかもしれないけど、自分は違うと思うなぁ」と思うことがあって、自分の気持を優先して行動していたら、結果として多摩で隠居する生活へと落ち着きました。
ただ、これは決して、大原さんのように隠居しよう!という話ではありません。
「外野がとやかく言っても、自分が本当にすきなことを優先するために、今置かれた状況でどうすればいいのか?」と考えることが大切なんですよ。
この思考を繰り返した結果、「俺は高級車を乗り回して、タワマンの最上階に住む生活をしたい!」と思ったのなら、お金を稼ぐためにバリバリ働いてもOKです。
ただ、ここでちょっと疑問に思うことがあります。
なぜそもそも、僕たちは自分の実感に従って生きることができないのでしょうか?
実感という素直な感情に従って生きれば、不要なストレスを排除できることは、誰だって分かることですよね。
そんな単純明快なことができなくなっているのは、「常識」を子供の頃から刷り込まれているからなんですよ。
ここで、本書の中から、常識にメスを入れる一文を紹介させていただきます。
子供の頃から世間にいろんな「ふつう」や「当たり前」を刷り込まれますけど、世間ほどぼんやりして当てにならないもんはない。自分の実感を基準にしたほうが、のちのち変わってしまったとしても、人のせいにしなくてすむし、長い目で見ればずいぶんラクに生きられる。
はい、いかがでしょうか?
僕はこの言葉、そうそう!って思いました。
「ふつう」とか「当たり前」って何?って感じです。
人には人の発想がありますから、外野がとやかく「ふつう」とか「当たり前」を他人に押しつけるなんて、おこがましいことです。
それに、「ふつう」とか「当たり前」に従って、結果的に不幸な人生になったとしても、誰も責任は取ってくれません。
だから、実感に従うことがめちゃくちゃ大事なんですよ。
「世間」なんてものは、実態がありません。
しかし、「あなたの実感」は実態があるし、あなたの人間性を反映しているものですよね。
だから、実感に従って生きる方が、その人にとって良い道になる可能性は高いと思います。
例えば僕は、飲み会が全く好きじゃないんですよ。
食事は気の許せる少人数の人間と一緒に取りたいと思っているんですけど、中にはそれを許さない人もいます。
だから嫌々会社の飲み会に参加していたのですが、やはり全く楽しくなかったですね。
お金を払って参加していたのですが、本音を言えば、お金を貰ったとしても行きたくないレベルでした(笑)。
今では、もっと実感を素直に表現しても良かったのかなと思いますね。
最終的には飲み会に参加しないようになっていったのですが、意外と大丈夫でした。
周りから特に何も言われないし、仕事に支障も無かったですね。
まあ、もしかしたら陰口を叩かれていたのかもしれませんが、別にそれでいいんですよ。
「僕は飲み会が嫌いだからいかない、以上」って感じです。
むしろ、悪口を言われるだけで飲み会を回避できるなら、そっちのほうが断然いいですね。
はい、このように自分の実感を素直に表現すると敵を作る場合もあります。
ただ、それでいいんだと思います。
中には八方美人を嫌う人もいますからね。
どんな態度を取ったって、あなたのことを嫌いになる人はこの世から消えません。
だったら、実感に従って嫌われたほうがマシですよね。
「実感を大事にする」これは即実践するのは勇気がいるかもしれませんが、あなたが心の底から幸せを感じる為に必須の意識ですので、ぜひ覚えておいてほしいと思います。
② 個性って何?
「個性とは何なのか?」
そう聞かれたら、あなたはどう答えますかね?
中には、「人と違うこと」と答える人もいると思いますが、「それはちょっと違いますよ」というのが大原さんの考えです。
もちろん、人と違うことを個性として捉えるのが間違っているとは思いません。
しかしですね、人と違うことを「無理して出そうとする」のは間違っていると僕は思います。
例えば成人式とかで大暴れしたり、バイト中にアイスケースに体を突っ込む若者がいますよね。
あれは個性でもなんでもなく、ただの「悪目立ち」なんですよ。
ただ、「これは若い頃には勘違いしがちなんだ」と、大原さんは言います。
若いときは個性を出すというより、「人の注目を集めること」が目的になっちゃう場合も多いんですよね。
しかしそんな行動は、個性とはかけ離れたもので、むしろ没個性街道まっしぐらです。
悪目立ちすればするほど、なんかその人っぽさが逆に薄れるというか、無理している感じが出て、親しみやすさが全く無くなるんですよね。
例えば僕はあまりおしゃべりな人間じゃないので、普段は静かなんですよ。
今はそれを受け入れて生活しているのですが、昔は「しゃべらなきゃ!」となぜか追い込まれていました。
で、別にしゃべりたいタイミングじゃないのに無理してしゃべったり、行きたくもない飲み会に無理して行ったりしていましたが、全く心地よさは無かったですね。
たぶん周りの人も、「なんかこいつ無理してるな」とうすうす感じていたかもしれません。
今は無理してしゃべることをやめましたが、とても心地よいです。
なので、おしゃべりが苦手な人は、別にしゃべらなくてもいいと思いますよ。
むしろ、しゃべりたくないのにしゃべると、周りに違和感を与えますからね。
実は大原さんも、昔は僕と同じように無理をしていました。
大原さんは好きでもないのに、一時期古着にハマっていたそうです。
なぜ古着にハマっていたかと言うと、「他人と違う格好をしたかったから」です。
はい、もう完全に「注目を集めること」が目的になっちゃっています。
ただ、好きでもない古着を着続けるのは、自分の心に嘘をついていることになるので、当然長続きはしません。
そして現在大原さんは、Tシャツにジーンズという、一見没個性っぽい格好をしています。
しかし、そもそも個性とは、人と違うことではありません。
「その人がその人であること」が個性なんです。
僕も普段はクロのパンツにグレーのシャツを着て、日々を過ごしています。
上下ともにユニクロやGUで揃えていまして、非常に安く済ませているんですよ。
一見すれば没個性的ですが、これには僕なりのこだわりがあります。
なぜ服を安くシンプルに済ませているかと言うと、服に執着を生みたくないからなんです。
高い服を着ていると、汚れが凄く気になっちゃうじゃないですか。
散歩したり食事したりで、ちょっと服が汚れることがありますが、高い服だとなんか凄く損した気分になります。
僕はそれが嫌なんです。
逆に安い服だと、汚れても全然構いません。
Tシャツもパンツも1500円前後なので、汚れ過ぎたら買い直せますからね。
それに、シンプルだからコーディネートもラクです。
いちいち着る服で悩むこともないです。
はい、こんな感じで、表面的には人と同じに見えても、自分だけの価値観の先にそのスタイルがあるのなら、直す必要はないというのが、大原さんの考えです。
大原さんの考えと言いましたが、僕はこの考えに物凄く共感できました。
僕は個性って、表面的でないところに表れると思っているんですよ。
僕みたいにシンプルな服装をしている人は世の中にたくさんいますが、そのスタイルに行き着いた理由は千差万別だと思います。
僕みたいに服に執着を生みたくないという人もいれば、シンプルな服が単純に好きという人もいるでしょうし、ユニクロやGUというブランドが好きな人もいるでしょう。
だから、表面的には同じに見えたって、全然いいんですよ。
それで個性が無いってことにはなりません。
逆に、表面的には同じに見えても、それが没個性的である可能性があります。
例えば服装はバラバラでも、根本は「注目を集めたいだけで、自分の意思は関係ない」という場合も考えられますからね。
ただ、一応フォローしておくと、別におしゃれを楽しむことをけなしているわけじゃないので、そこは誤解のないようにお願いします。
「いろんな服を着るのが好きで好きでしょうがない!」という人がいろんな服を着ているのならば、それは個性的な行動だと思います。
まとめると、「内側から自然とにじみ出るものが個性で、外からの注目を得るためだけに他人と違うことをするのは没個性」と大原さんは主張しているのですね。
はい、このまとめをよく表している文章がありますので、ここで紹介させてください。
個性は外に求めるものではなくて、日々の地道な積み重ねの中から、否応なくにじみ出るものだと思います。一朝一夕ではなく、毎日、コツコツ「自分」をやっていくこと。それをすっとばして、本当の意味で個性的になることはできないと思う。
本当に個性的な人って、よく見るとわかるけど、人の注目を集めようとしているっていうよりは、ただひたすら「自分」をやっているだけなんですよね。
はい、いかがでしょうか?
僕はこの文章、そのとおりだと思いましたね。
素直に生きれば生きるほど、個性はどんどんにじみ出るものです。
おそらく没個性に悩んでいる人は、結局、「周りの目」を意識しているんだと思います。
周りの目を意識すればするほど、周りに合わせようとしちゃいますから、没個性になるのは当たり前です。
ただ、周りの目を気にしすぎちゃう人も、大丈夫です。
人間ってだいたい年をとれば、イヤでもちゃんとその人になっていきます。
ゆうこりんも、こりん星を卒業して、立派な大人になりましたよね。あんな感じです。
自分の内面と違う行動は続けられないから、安心してください。
そして、逆にあなたが周りの人のためにできることは、その人がその人であることを邪魔しないこと、これだけです。
長くなりましたが、結局伝えたいことは、「個性は外に求めるものではなくて、日々の地道な積み重ねの中から、否応なくにじみ出るもの」ということですね。
注目されようと無理をしなくていいんです。
そんなことしても、ツライし、逆に個性が無くなっていくだけです。
ぜひご自身の内面と向き合って、無理なく楽しい道を選択してほしいと思います。
前半まとめ
はい、ちょっと長くなってきたので、今回は以上とさせていただきます。
では、ここまでのお話をサクッと振り返りましょう。
- ① 実感を大切にしよう→「ふつう」や「当たり前」に振り回されない人生を歩める
- ② 個性って何?→外に求めるものではなくて、日々の地道な積み重ねの中から、否応なくにじみ出るもの
はい、今回のお話、いかがでしたでょうか?
「自分の素直な感情を軸に生きる素晴らしさ」みたいなものを感じ取っていただけたら、とてもうれしく思います。
今回のお話を通じて僕が思ったのは、年収90万円で生きるのって、金銭的な面が大変なのではなくて、周りの目を気にするかどうかがポイントということですね。
日本は豊かですから、年収90万円でも生きていくことは、絶対にできるんですよ。
でも、大半の人は周りの目を気にしちゃって、一般的な生活を求めちゃうのだと思いました。
はい、今回は以上となります。
次回の後半戦では、
- 進学とか就職って必要?
- 夢や目標はないとダメなのか
以上2テーマを解説しますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
はい、最後までご清聴、ありがとうございました!
おまけ
ここからは、動画についたコメントにコメントしていこうと思います。
まずは、PAXさんのコメントです。
これは、「実力も運のうち 能力主義は正義か?」を解説した動画についたコメントです。
このコメントの良いところは、過去の経験と結びつけて本の学びを吸収しているところですね。
記憶は単体で覚えておくよりも、結びつけて覚えると忘れにくいという話がありますから、読んだ内容を何かと結びつける発想、素晴らしいと思いました!
次は、Masaya Noguchiさんのコメントです。
これは、「ラクしてうまくいく生き方」を解説した動画についたコメントです。
このコメントは、学んだことを深ぼりしているところが素晴らしいです。
情報をそのまま受け取るのではなく、その情報を元に思考するクセは、思考力を身につける上でとても重要だと思います。
ぜひ、これからも、自分の頭で考えることを継続してほしいですね。
はい、今回は以上です。
今後もコメントを紹介していきますので、ぜひコメントの方、よろしくおねがいします。
はい、では終わります、ありがとうございました!
後半始め
今回ご紹介するのは、年収90万円で東京ハッピーライフ」という本です。
さんの著書「本書は、「社会的成功から遅れまくったら、毎日が楽しすぎて、常識っていったい何だったんだろう。進学しなきゃいけないとか、就職しなきゃいけないとか、結婚とか子育てとか老後の蓄えとか、資格も技能もマナーもテレビもスマホも友達も、なくても生きていけるじゃん!」という世間の常識に対するアンチテーゼが書かれております。
なお、この動画は、後半の動画になります。
まだ前半を観ていない方は、ぜひそちらを観てから、この後半を観てください。
ちなみに前半では、
- ① 実感を大切にしよう→「ふつう」や「当たり前」に振り回されない人生を歩める
- ② 個性って何?→外に求めるものではなくて、日々の地道な積み重ねの中から、否応なくにじみ出るもの
以上2テーマを解説しました。
前半を観ていただいた方は、「内側から出てくる素直な感情」の大切さが身にしみたのではないかと思います。
今回の後半では、以下2つのテーマを解説していきます。
- ③ 進学とか就職って必要?
- ④ 夢や目標はないとダメなのか
将来に漠然とした不安を覚える方はぜひ観ていただいて、その不安を少しでも解消できたらと思います。
では、「進学とか就職って必要?」の内容を確認していきましょう!
③ 進学とか就職って必要?
あなたも、進学や就職に関して悩んだ経験が絶対にあると思います。
しかしですね、結論を言うと、進学も就職もしなくたって生きていけます。
大原さんは本書で、「進学とか就職って、せなあかんことないですよ、ぜーんぜん」と断言しているんですよ。
はい、まあこの大原さんの意見を聞いても、「それはあなたがそれでも生きられるだけで、普通は進学も就職もするべきだろ!」と思われる方はいると思います。
ただ誤解のないように言っておくと、別に大原さんは進学や就職を否定しているわけじゃありません。
進学するのも就職するのも、本人が望んだことであれば、ぜひその道に進むべきだと思います。
ただ、望んでもないのに「進学しないといい会社に入れないよ」とか「就職しないと幸せになれないよ」というプレッシャーにやられて、進学や就職を選択することを否定しているのです。
ではここから、大原さんの学生時代のお話を解説していきますね。
最初に言っておくと、大原さんの素直な生き方が、世間のプレッシャーから逃れるコツなんだと僕は感じました。
まずは勉強についてです。
大原さんの好きな科目は、英語・国語・音楽でした。
対して苦手な教科は、数学・理科・歴史です。
ただ、大原さんには「苦手を克服する」という発想が無かったので、好きな教科にだけ時間を使っていました。
はい、この大原さんの「苦手は克服しない」という発想、ぜひ覚えてほしいと思いました。
苦手なことを克服するのって、別に悪いこととは思いませんよ。
もともと苦手だったことができるようになると、やれる物事の幅が広がりますし、自己肯定感も高まりますからね。
ただ、苦手を克服するのって、結構しんどいことでもありますよね。
なのになぜか、世間は苦手を放置することを許さない傾向がある気がします。
なんかおかしいですよね。
苦手を克服するのがしんどいなら、別に克服しなくてもいいと僕は思います。
その時間をぜひ、好きなことを伸ばすのに使いましょう。
実際に大原さんは、好きな教科の勉強だけをしていたのですが、特に英語が好きだったそうです。
英語はだいたい学年トップで数学は0点という、かなり極端な成績を取っていました。
大原さんはホントに英語が好きだったので、テレビを英語の副音声にしたり、イギリス人のAETに休み時間につきまとったり、友人の友人である帰国子女とメル友になってもらったりしました。
本人が言うには「周りからウザがられるほど英語が好きだった」そうです。
でも、こうやって周りからウザがられることの中に才能が隠されているかもしれないと、大原さんは言います。
実際に大原さんは、翻訳のバイトを頼まれることがあるそうで、それが収入の1部となっています。
僕はこのお話、とても共感できましたね。
別に仕事にしようと思っていたわけじゃないけと、なんか仕事になってことが僕もあるんですよ。
大原さんの好きという感情とは少しズレますが、僕は大学で小論文が必要となりました。
僕は大学に合格するために小論文を書く練習をしまくったので、小論文を書くスキルがある程度は身についたんですね。
そしてそのスキルをネットで公開したら、そこに人が集まってくれて、結果として広告収入を得られたり、小論文のサポートをすることで収入を得られるようになりました。
今あなたには、好きで没頭していることとか、必要だから一生懸命頑張っていることはありますか?
もしあれば、ぜひその物事に時間を名一杯費やしてください。
今は、ブログ・YouTuber・ココナラといったように、お金を稼ぐ手段が多様に用意されていますから、他人より得意なことがあれば、それが収入に結びつく可能性があります。
しかも、好きだったり必要だったりすることに時間を使っているので、苦手を克服するほどしんどいことは無いですよね。
もちろん、今あなたがやっていることが、今後仕事になるかどうかなんてわかりません。
ただ、苦手の克服が仕事に結びつくかどうかも、同じようにわからないですよね。
つまりここで言いたいのは、「役に立つかわからない嫌いなことを、嫌々やらなくてもいいんじゃないでしょうか?」ということです。
はい、とはいえですね、家の事情もあるでしょうし、やはり世間体は気になるところだと思います。
いくら大原さんの生き方を受け入れられたとしても、それを実践できるかどうかは、また別の問題ですよね。
そこで、どうしても何かしらの道に進まなければいけない場合は、消去方法を勧めると大原さんは言います。
なぜかと言うと、「人間、やりたいことはわかんなくても、やりたくないことは意外と迷わないから」です。
はい、どうでしょうか?この言葉がしっくりきた人、かなり多いと思います。
例えば、絶対にやりたくない勉強や、絶対にやりたくない仕事って、あなたにも必ずあると思います。
僕だったら、美術の勉強はしたくないですし、金融系の仕事はしたくないです。
他にも場所なんかを考えていくと、行く大学や企業の選択肢がある程度は決まってきますよね。
そして残ったもののなかから、「まあ、これならガマンできるかな?」といものを選んでいけばOKです。
はい、「そんな消極的な選び方は嫌だ!」と思ったそこのあなた!
意外と、人生はこんな感じでいいんですよ。
完璧な道なんて選べないんですからね。
そもそも今までだって、散々間違ってきましたよね?
ここなら働けそうと思ったバイト先を辞めたことや、付き合った人と別れたことや、趣味としてハマったけどすぐに飽きたこと、今までなんどだってあるはずです。
だから道は間違えたっていいんですよ。
間違えたら、またそこから修正していけばいいんですからね。
ただ、圧倒的に間違える確率を減らす手段として、消去法で選択することをおすすめします。
はい、ではそろそろこのテーマを締めていきます。
ここで、このテーマに込められた大原さんのありがたいお言葉をご紹介します。
大切なのは「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」。そんなハードルを高く設定しないほうが、後から絶望しなくてすむんです。わたしなんか30歳になっても、いまだに何がしたいのかよくわかっていません。
わたしのこれまでの人生は、やったことより、やらなかったことばかりで出来ています。
はい、いかがでしょうか?
「人生は何をやるかではなく、何をやらないか」
これはスティーブ・ジョブズも言っていたことです。
アップルの製品が美しいのは、まさにこの発想があったからだと思うんですよね。
無駄なものを徹底して排除したから、本当に大事なものだけが残り、多くの人から愛される製品になっているのです。
大原さんの人生も一緒です。
自分の人生から無駄なことを削ぎ落としまくった結果、本当に大事なものだけが残っているのだと思います。
なので、金銭的な豊かさはありませんけど、大原さんはめちゃくちゃ幸せな人生を全うできているはずです。
ぜひあなたも、迷ったら消去法で道を選んでみてください。
周りから見たら、消去法で選ぶ姿勢って、ときにはちょっとダサく映るかもしれません。
でも、そんなことは気にしなくていいんですよ。。
だって、それが美しく洗練された人生への道しるべだからです。
僕も今後は、あらゆる選択肢を消去法で選んでいき、洗練された人生を送りたいと思えました!
④ 夢や目標はないとダメなのか
あなたは、夢や目標を持っていますか?
もし持っているなら、それは素晴らしいことだと思います。
ぜひ、その夢や目標に向かって、全力で突き進んでください!
もちろん、夢や目標が無い人もいると思いますが、それはそれでOKなんですよね。
大原さんは、夢や目標をほとんど持ったことはないそうです。
しかし正確に言えば、短期的な夢なら持っています。
例えば、「今月中に温泉に行きたいなぁ」という夢ですね。
ただ、5年後や10年後にどうなっていたいか、いわゆる「将来のビジョン」は全くないそうです。
なぜかと言うと、そこは未知数にしておいたほうが楽しいからです。
人がなんでワクワクするかと言うと、それは、「わからないから」というのが大きいと思うんですよね。
ちょっと例えは悪いですけど、利子で稼ぐのはワクワクしないけど、ギャンブルで稼ぐのはワクワクします。
真面目な例え話で言うならば、めっちゃ安定している公務員になれたとしても、ワクワク感は少ないみたいなイメージですね。
はい、公務員をワクワクしながら働いている人もいると思いますので、その方には謝っておきます。すいません…。
今のはあくまで例え話です。
要するに覚えてほしいのは、「未知数のほうが楽しい、だから夢や目標を持たない」ということですね。
さらに、人間が頭で思いつくことなんて、結局は大したことないと大原さんは言います。
これは、「確かにそうかも!」と思えましたね。
未来のことなんてわかりっこないのに、僕たちはわかっているフリをして、夢や目標に突き進んでいるような気がします。
あなたも小さい頃、「大人になったらこうなる!」という夢を持っていましたよね?
で、結果どうでしたか?
おそらく、その夢とは遠い日々を送っている方のほうが圧倒的に多いはずです。
僕は小学生のとき、「将来は寿司屋になる!」と言っていました。
なぜ寿司屋を目指していたかというと、おじいちゃんが寿司屋を経営していたからなんです。
だから寿司屋になるとか言っていたんですけど、今じゃ寿司屋になろうという気持ちはこれっぽっちもありません。
はい、今は子供の頃のお話を例に出しましたが、これは大人になっても全く一緒だと思うんですよね。
20代になって抱いた夢も30代になれば変わるだろうし、30代になって抱いた夢も40代になれば変わると思います。
これはもちろん、夢や目標を持つことを否定しているわけじゃありません。
大原さんは言います。
夢とか目標って、持ち主と一緒に絶え間なく変化し、成長していくんじゃないかなあ。
自分の気持や環境って、常に変わっていくのに、5年前の目標にしがみついて、帳尻あわせるためによくわかんなくなってる人をちらほら見かけます。特にやる気のある真面目な人に多いような。
はい、いかがでしょうか?
心にグサッときた方もいるのではないでしょうか?
僕も根は真面目なのでわかるんですけど、一度立てた夢や目標を修正するのって、なんか気持ち悪いというか、後ろめたい気持ちになるんですよね。
ただ、大原さんの言うように、夢や目標なんて常に変わっていくのが普通だと思います。
これは大原さんの過去のエピソードなんですけど、うつ病になって仕事を辞めて、療養期間中に「3ヶ月で本を100冊読む!」と決めた友人がいたそうです。
ただ、その友人は期限が近づくにつれて、「まだあと27冊読めてないんです…」と暗くなっていたみたいですね。
その友人の気持ちは僕もわかるんですけど、ちょっと真面目過ぎかなと思います。
まず、73冊読めたこと、それ自体を褒めてあげていいんですよ。
夢や目標を立ててそれに突き進んでも、失敗に終わることなんてザラにあります。
むしろ、失敗に終わることが普通じゃないでしょうか?
夢や目標って等身大の自分を超えたものに設定しがちですから、達成できなくても、それが当たり前なんですよ。
だから、夢や目標を持つとしても、結果に囚われすぎず、頑張ったプロセスを褒めてあげられる心の余裕が僕はとても大事だと思いました。
ただ、今は夢や目標を持った前提のお話をしましたが、そもそも大原さんは、夢や目標を持たないで行動している方ですよね。
だから大原さんは、日常でよく不思議に思うことがあるそうです。
例えば上京するときとか、「ちょっと世界一周してくるわ」って親や周りに言うと、「なんのために行くの?」「行ってどうするの?」「将来何がしたいの?」とめちゃくちゃ聞かれたみたいです。
ただ、そんなものは余計なお世話なんですよね。
だって大原さんは夢や目標がないんですから、そんな質問に答えられるわけありません。
「行きたいから行く!」ただそれだけなんですよ。
はい、ではここで、大原さんのありがたいお言葉を紹介させてください。
興味のあることをいろいろやってみて、万が一結果がついてきてなくても、あのとき自分のしたいことができた、っていうだけで、今日も元気だごはんがウマい!そう思えることが、ガチで私の財産。夢や目標がなくても、これでいいのだ~。
はい、もうこのお言葉に尽きますね。
自分が選びたい道を選択できている時点で、もうそれが幸せなんですよね。
逆に、自分の選んだ道じゃなかったら、結果が出ても不満に思うことだってあります。
例えば全然勉強が好きじゃないのに、無理やり勉強させられたとします。
結果としてテストで良い点が取れたとしても、あんまり幸せを感じられないと思うんですよね。
逆に、野球が好きで好きでしょうがなくて、甲子園を目指して野球に没頭する日々を送ったとします。
結果として甲子園に行けなかったとしても、甲子園を目指して没頭した日々そのものが尊い経験として残るはずです。
今あなたは、世間体や将来を気にしすぎて、「本当はやりたいこと」を我慢していませんか?
もし我慢しているのであれば、小さいところからでもいいので、始めてみてほしいと思います。
サラリーマンとして働いているけど本当は企業したい方であれば、まずは働きながらでいいので、小さく事業を立ち上げればいいのです。
ここで覚えておいてほしいのは、やりたいことをやるというのは、「今の生活を投げ出すこと」じゃないということですね。
やりたいことをやった結果として、大変な生活になっちゃったら本末転倒です。
ポイントは、「人にはちゃんと説明できないけど、やりたいことをやる」ということになります。
何かしらの行動を起こすと、他人は説明を求めてくる場合がありますが、そんなものは無視してOKです。
やりたいことって、理屈で説明できないこともありますからね。
起業したかったた起業すればいいし、YoutubeをやりたかったらYoutubeをやればいいんです。
そこに、他人の意見を挟む必要はありません。
ぜひ「あなたがやりたいこと」で過ごす時間を長くしていただいて、幸せな日々を過ごしてほしいと思います。
まとめ
はい、これで「年収90万円で東京ハッピーライフ」の解説は以上になります。
ではまとめとして、今回ご紹介した内容をサクッと振り返りましょう。
- ③ 進学とか就職って必要?→必要ない。その道に進む場合も、消去法で選べばOK
- ④ 夢や目標はないとダメなのか→ダメじゃない。今やりたいことをやればOK
はい、今回のお話、いかがでしたでしょうか?
「年収90万円で東京ハッピーライフ」というタイトルですから、最初は「節約本かな?」と思ったのですが、全く違いましたね。
「お金がなくても夢がなくても幸せに行きられるよ!俺が証拠!」という内容でした。
僕も世間体を気にせず自由に生きたい派の人間なので、本書にはなんか、とても親しみが湧きましたね。
「周りの目を気にしすぎちゃう。ツライ…」という方は、本書は絶対に読んだほうがいいです。
「あっ、こんなテキトーな感じでも生きられるんだ」と凄く気持ちがラクになりますよ。
リンクは詳細欄に貼ってありますので、興味を持った方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。
はい、以上になります。
ご清聴、ありがとうございました!
おまけ
ここからは、動画についたコメントにコメントしていこうと思います。
まずは、アーくさんのコメントです。
これは、「実力も運のうち 能力主義は正義か?」を解説した動画についたコメントです。
このコメントの良いところは、動画を見たことで気づきを得られているところですね。
動画をキッカケとして、アーくさんは周りに感謝する意識を持てるようになったそうで、凄く嬉しいと思いました。
自分の動画が人の意識を変えているとわかると、とても光栄に思えますね。
次は、鴨頭嘉人さんのコメントです。
これは、「コンプレックス・リベンジ ~僕はいじめられっ子だった」を解説した動画についたコメントです。
まさかの本人登場で、ちょっとびっくりしましたね!
鴨頭さんにも喜んでいただけたようで、紹介した甲斐があったと思えました。
これからも観ている方だけでなく、著者の方にも喜んでもらえるような動画作成を心がけていきます!
はい、今回は以上です。
今後もコメントを紹介していきますので、ぜひコメントの方、よろしくおねがいします。
はい、では終わります、ありがとうございました!