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書籍レビュー

【愛と想像力を持て】 変える技術、考える技術:結局、相手を思いやる気持ちが超重要なんですね【要約・解説】

この記事は、下記の動画を文字起こしした内容となっております。

 

今回ご紹介するのは、高松 智史さんの著書「変える技術、考える技術」という本です。

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本書は、BCGというコンサルティングファームで働いていたときの経験を軸として、「些細だけど劇的に人生が変わる行動」を教えてくれる内容となっております。

著者の高松さんは、2002年に新卒でNTTデータに入り、2005年にBCGというコンサルティングファームに転職しました。

そして2013年に株式会社KANATAを設立し、そこでは「考えるエンジン講座」や「就活攻略プログラム」といった、大学生から社会人向けの講座を展開しております。

また、現在はYoutubeで発信活動も行っています。

チャンネル名は「考えるエンジンちゃんねる」です。

詳細欄にリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。

ちなみにコンサルティングファームとは、企業が抱える課題を一緒になって考えて、解決までの道しるべを指し示すことを主な業務としている会社ですね。

高松さんはそんなコンサルティングファームで2005年から2013年までの計9年ほど働いていますので、考えるプロと言っても過言ではありません。

そんな高松さんが書いた「変える技術、考える技術」は、一言でいってしまえば仕事術の本なのですが、他の仕事術本と比べてだいぶ砕けた作りになっていました。

コンサル出身の方が書いた本って、よくわからない言葉がたくさん出てくるイメージがあると思います。

MECEとかフェルミ推定とか、正直ちょっとよくわからないですよね。

しかし本書はそんなよくわからない言葉を、親しみやすい表現を交えつつ教えてくれるので、最後まで楽しく読むことができました。

難しい表現が苦手な方でもスラスラ読むことができる、読み手に優しい構成となっている素敵な本ですね。

今回はそんな本書の中から、今すぐ使えてかつ人生が劇的に変わるお話を解説します。

具体的なテーマは以下の通りです。

  • ① 「恩を売れるチャンス」と捉えるだけ
  • ② 撲滅しようぜ、既読スルー
  • ③ 「愛と想像力」の正体とは?

では、1つ目のテーマから見ていきましょう!

① 「恩を売れるチャンス」と捉えるだけ

ここでは、ビジネスパーソンに絶対に覚えてほしい「マインド」についてお伝えします。

BCGでの新人時代、高松さんはめちゃくちゃ忙しい日々を過ごしていました。

忙しいというレベルじゃなく、「徹夜しないと終わらない、どうしよう…」という仕事量を割り振られていたそうです。

そんなときに高松さんは、プロジェクトのリーダーからこんな言葉を掛けられます。

「高松さん、ちょっといい?これは高松さんのタスクじゃないんだけど、時間があったらこの会社の調査をしてほしんだよね」

高松さんは、「はい、ぜひお任せください」と口では言ったものの、内心は「おいおい、無茶言うなよ…」と思っていたそうです。

はい、あなたも同じような経験はいくらでもあると思います。

たしかに、忙しいときに仕事を振られたら、面倒くさいのは事実です。

しかしですね、ここで大事なのは「捉え方」なんですよ。

仕事のできるセクシーな天才達は、忙しいときに仕事を振られるとこのような思考になります。

「ラッキー!自然と恩を売れんじゃん」

はい、このようにどんな状況でも「恩を売る」と発想する思考を、「商人魂」と高松さんは呼んでいます。

僕もこの思考は、めちゃくちゃ大事だと思いますね。

忙しいときに仕事を振られたら、そりゃ誰でも面倒くさいと感じます。

「ラッキー!」と思っている人だって、面倒くさい気持ちが全くないわけじゃありません。

しかし、「一見ネガティブなことでもポジティブな側面はある!」と考える事自体がすごく大事なんですよ。

ここで、ある有名なお話を紹介させてください。

営業マンがある島に靴を売りに行ったら、その島の住人の人たちは靴を履いていませんでした。

その事実をどう受け止めるかで、営業マンの評価は真っ二つに分かれると言えます。

おそらく大半の営業マンは、「靴を履かない人たちなんだ。じゃあここで靴は売れないわ…」と考えると思います。

しかし天才営業マンは、「誰も靴を履いてないとか激アツやん」と逆にチャンスと捉えるのです。

このように、どんな事実もマイナスの捉え方ができるし、プラスの捉え方もできますよね。

当然ですが、事実をプラスと捉える人のほうが周りから好かれますし、いろんな課題も解決していけそうなのは、言うまでもありません。

もしこんど忙しいときに仕事を振られたら、「ラッキー!恩を売れる!」と思ってみてください。

最初は無理やり「ラッキー!」と思うのはしんどいかもしれませんが、何回も繰り返すうちに慣れてくるはずです。

② 撲滅しようぜ、既読スルー

あなたは普段、仕事でメール(チャット)を使いますか?

おそらく、「いいえ」と答える人は皆無だと思います。

それくらい普及しているメールですが、実はある意識を持ってやり取りするだけで、めちゃくちゃ相手から信頼されるようになります。

それは、「即レス」です。

ここで言う即レスとは、「そのメールに気がついた瞬間に返すこと」を意味しています。

「いつ何時もメールが来ることに敏感になっていろ」と言っているわけじゃないので、そこは誤解のないようにお願いします。

ではなぜ即レスすると相手に信頼されるのか?

それは、「メールは見たのかな?返事はいつ返してくれるの?」という不安から解放してあげられるからです。

例えば友達から、「12月4日空いてる?」とメールが来たとします。

ここで本書で言うポンコツ思考を持っている人は、「12月4日か。この日は仕事が入る可能性があるから、空くかどうか微妙だなぁ。2日後に予定が分かるから、2日後に連絡しよう!」と考えてしまいます。

しかし、これじゃダメなんです。

待っている人の心理を想像してみてください。

いつまで経っても返信がなかったら、「メールは見たのかな?返事はいつ返してくれるの?」という不安な気持ちになりますよね。

ではさらに深堀りします。

返信が無いと不安になる理由は、「相手の状況がわからないから」ですよね。

だからメールが来たら、どんな状況でも教えてあげればいいんですよ。

例えば12月4日の予定が空くかどうかわからないんだったら、「12月4日か。この日は仕事が入る可能性があるから、空くかどうか微妙だなぁ。2日後に予定が分かるから、2日後に連絡するよ!」と現在の状況をそのまま伝えればいいのです。

そうすればメールの送り手は、「メールは見たのかな?返事はいつ返してくれるの?」という不安がなくなりますよね。

したがって、これからは既読スルーはやめて、どんな状況だとしても即レスするクセをつけてほしいと思います。

では、さらにこのテーマを深堀りしていきます。

即レスのように相手を思いやって行動できる人と、既読スルーのように相手を思いやれない行動をとる人の違いは何なのでしょうか?

それは、「愛と想像力」があるか無いかという違いなんですよ。

はい、急に「愛と想像力」なんて言葉が出てきたので、少し戸惑っているかもしれません。

しかしですね、この「愛と想像力」が仕事をする上でめちゃくちゃ重要なんですよ。

では最後に、このめちゃくちゃ大事な「愛と想像力」を深堀りしていきます。

③ 「愛と想像力」の正体とは?

いきなり「愛と想像力」と言われても意味がわからないと思いますので、ちゃんと説明させてください。

ここで言う愛とは、「相手のために行動すること」を意味しています。

ここで言う想像力とは、「相手の気持ちを想像すること」を意味しています。

つまり先程の即レスの話に当てはめると、「返信がなかったら不安に思うよなぁ…」と考えられる力が想像力で、「じゃあ、すぐ返信してあげよう!」と行動することが愛となります。

つまり順番で言うと、想像力が先で、その次に愛を働かせる流れですね。

だからホントは、「想像力と愛」とした方が順番通りに単語が並んでいて覚えやすいのですが、高松さん曰く、「想像力と愛だとゴロが悪い、だから愛と想像力と表現している」だそうです。

はい、僕は別に「想像力と愛でもよくない?」と思ったのですが、まあ、これはどうでもいいことなので、ここらへんにしておきます。

すいません、話を戻しますね。

つまりここで言いたいのは、

  • ① 相手の気持ちを想像する
  • ② 相手のために行動する

この流れを頭に叩き込んでほしいということです。

世の中には、「仕事ができる」とか「気が利く」って言われる人がいますよね?

実はそう言われる人って、上記の2点を満たしている人のことを意味していると思うんですよね。

つまり簡潔に言えば、「相手の立場に立って行動できる人」が「仕事ができる人」や「気が利く人」と言えます。

「相手の立場に立って行動する」って、一見難しいものと思われがちですが、今解説した2つの流れに分解すればそこまで難しくないと、僕は思いました。

繰り返しになりますが、

  • ① 相手の気持ちを想像する
  • ② 相手のために行動する

この2点を頭に叩き込むだけです。

例えば飲み会であれば、

  • お酒を飲み終わって手持ち無沙汰になっている
  • じゃあ、お酒を頼むかどうか聞いてあげよう!

という感じです。

会議であれば、

  • 周りから意見が出なくて司会が不安そうだなぁ
  • じゃあ、自分が意見を1つ言ってあげよう!

という感じです。

このように、「愛と想像力」ってそこまで使いこなすのが難しい考えじゃないんですよ。

要は、「相手を思いやるか否か」というだけなんですね。

つまり裏を返せば、相手を思いやるだけであなたは優秀な人と評価されるはずです。

ぜひこの最強の発想である「愛と想像力」、頭に叩き込んで実践してもらえたらと思います。

まとめ

はい、これで「変える技術、考える技術」の解説は以上になります。

ではまとめとして、今回ご紹介した内容をサクッと振り返りましょう。

  • ① 「恩を売れるチャンス」と捉えるだけ→ネガティブなことにもポジティブな側面はある
  • ② 撲滅しようぜ、既読スルー→即レスすれば、相手は不安から解放される
  • ③ 「愛と想像力」の正体とは?→相手を思いやる気持ち

はい、今回のお話、いかがでしたでしょうか?

ちょっと意識を変えるだけで行動が変わり、もたらされる結果に劇的な違いが出ることを理解してもらえたら嬉しいですね。

ただ、今回お話した内容は本書の1部分であり、まだまだ紹介できていないことがたくさんあります。

実は今回お話した内容って、0章と1章のホンの1部分だけです。

0章と1章には他にも有益なお話がたくさん記載されていますし、続きの2章~7章にも為になる情報が盛りだくさんの1冊となっております。

リンクは詳細欄に貼ってありますので、興味を持った方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。

では、本書を読んで最も心に残った「神の一文」をご紹介して終わりにします。

社会人は暗記をダサいと思っているのか、自分を天才だと思っているのか、「暗記」を避ける。

新しい概念を身につけるのに、暗記しないと始まらんだろう。

復習をする人はいるが、「暗記」までする人はほとんどいない。だから、常に僕は、生徒や弟子に「暗記しろ」と伝えている。

出典:変える技術、考える技術

はい、以上になります。

ご清聴、ありがとうございました!

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