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こんにちは、TKです。
今回ご紹介する本は、「「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。」という本です。
本書は、「やりたいことなんて、必死に探す必要はないんだよ。ありのままの姿で生きていれば、それでいいんだよ」と語りかけてくれる、優しさ溢れる内容になっております。
テレビやネットを見ていると、夢を追って必死に生きている人がたくさん目に入ってきて、つい自分も「やりたいことを見つけなきゃ」という気持ちになりますよね。
しかし、「やりたいことを見つけなきゃ」と思えば思うほど、ますます追い詰められてしまい、結果として楽しくない日々を送っている人は多いと思います。
そんな「やりたいこと」に追い詰められている人を開放してくれるのが、今回ご紹介する「「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。」というわけです。
もちろん、やりたいことが明確にあって、それに向かって突き進む人生は素晴らしいと思います。
ただ、人生は人それぞれがデザインするもので、決して「やりたいことがある人」が正しいというわけじゃありません。
最後まで見てただければ、「やりたいことを見つけなければいけない」という固定観念から開放され、日々のちょっとした豊かさから、幸せを感じられるようになります。
やりたいことが無い現状に悩んでいる方は、ぜひ、今回の解説を参考にしてほしいなと思います。
著者:「野村こころ」さんのご紹介
はい、ではまず、著者の「野村こころ」さんの人物像を簡単にご紹介します。
野村さんは事業家、ジュエリーデザイナーとしてご活躍されている方です。
中学時代はいじめを経験し、それが原因で心を閉ざしてしまうようになりました。
卒業後には就職したのですが、結局2年でやめてしまい、その後は通算10年にも渡る引きこもり生活をしていた野村さん。
日中はほとんど外出せず、夜にコンビニに行く生活を繰り返していました。
しかし20代の後半に差し掛かった頃、「さすがにこのままじゃヤバい!」と思った野村さんは、自己啓発系の本を読んだりセミナーに通ったりして、なんとか自分を奮い立たせようとします。
そして様々な行動を繰り返しているときに、たまたま不動産の看板が目に入ってきたんですね。
その看板には、高層マンションのイメージ画が描かれていていました。
そのイメージ画を見た野村さんは、「俺、絵描きたいかも」と思い、絵を描く仕事を始めます。
その後も自分の素直な感情に従って行動した結果、最終的には事業を立ち上げ、人を雇えるレベルまで成長させることができたそうです。
そして現在は、ジュエリーデザイナーの仕事に専念しつつ、6割は家、4割は旅行するという悠々自適な生活を送っております。
はい、ここまでのお話を聞くと、「やりたいことをやっていたら、たまたま成功しただけでしょ?」と思われたかもしれません。
ハッキリ言うと、僕もそう思いました。
ただ、今回のお話のポイントは、「生き方や考え方の正解を知ってもらうこと」ではありません。
「こういう生き方や考え方もあるんだよ」ということを知ってもらいたいのです。
決して野村さんの生き様を、あなたの人生に投影する必要はありません。
「こういう力の抜けた人生もあるんだな」と思ってもらえれば、それでOKです。
「今回のお話をあなたの人生に応用するかどうかは、あなたの自由」ということを、胸に刻んでおいてください。
はい、では早速、本書の解説に移っていきましょう。
今回は「「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。」を以下3つのポイントで解説します。
- なぜ、やりたいことは必要ないか?
- やりたいことは、自然とやってくる
- 僕がブログにハマるまでの道のり
それぞれ解説していきます。
なぜ、やりたいことは必要ないか?
僕たちはテレビやSNSで輝かしい人生を送る人を目にしすぎて、「やりたいことを持たなければならない」と思い込んでいますよね。
しかし野村さんは、「やりたいことなんか必要ない」と主張しています。
その理由は以下の3つに集約されます。
- 苦しい時間が増えるから
- 平凡の中に豊かさがあるから
- やりたいことが遠ざかるから
それぞれサクッと説明していきますね。
苦しい時間が増えるから
「やりたいことを見つけなきゃいけない」という想いを軸に「やりたいことのようなもの」を見つけても、苦しい時間が増えるだけと野村さんは主張します。
ここで、野村さんの主張をより明確に伝えるために、本書からちょこっと文章を拝借させていただきます。
やりたいことを理由付けしてまで無理くりひねり出すと、始めは新鮮さからそれなりに楽しく感じますし、新しいことにチャレンジしている自分が嬉しく思い、気分も高揚します。
しかし、次第につまらなくなります。
なぜなら、上手くいかなかったり、トラブルが起きたりと、一言でいと、物事がスムーズに進まない事象が、ちょこちょこ起き始めるからです。
はい、いかがでしょうか?
今のお話を聞いて、ドキッとした方もいると思います。
世間の流行りに乗って英語やプログラミングの勉強をしたら、最初は楽しかったけど、次第につまらなくなった。
そんな経験、1度はありますよね。
要するに人間は、感情を軸に生きている生き物なんだと思います。
だから理屈で考えて何かを始めても、少し壁にぶつかっただけで、脆くも崩れ去ってしまうのです。
そして結果として、「上手くいかない」「継続できない」と、苦しむ時間が増えていきます。
以上のことを踏まえて、ならばいっそ、「やりたいことなんて探すな」と野村さんは言っているわけですね。
平凡の中に豊かさがあるから
はい、2つ目の理由は、「平凡の中に豊かさがあるから」です。
そもそも「やりたことを見つけなきゃ」という感情はなぜ湧き上がってくるのでしょうか?
理由は、より豊かな人生を過ごしたいからですよね。
やりたいことに打ち込むことで、毎日楽しく過ごせるし、経済的な成功も得られる。
結果として、より豊かな人生を手に入れられるというわけです。
しかし「豊かさ」はすでにあなたの周りに溢れているというのが、野村さんの主張になります。
一般的な家庭であれば、
- 毎日ご飯を食べられる
- 毎日ゲームができる
- 毎日読書ができる
- 毎日寝ることができる
という環境が整っていますよね。
つまり、冷静に考えてみれば、すごく豊かな生活を僕たちは送っているんですよ。
しかしなぜか僕たちは、「無いもの」に焦点を当てて物事を判断してしまいます。
そうじゃなくて、「日常の中にある豊かさを噛み締めましょう」と野村さんは主張します。
やや説教臭くなってきましたが、この主張には僕も大賛成です。
ジンベイも、自暴自棄になったルフィに対して「確認せい!お前にまだ残っておるものは何じゃ!」って言っていますよね。
そしてその発言に対して、「仲間がいるよ!」とルフィは言い、現状の豊かさを噛み締められたというわけです。
はい、ワンピースを知らない人には全くわからないネタでした、すいません。
要するにここで言いたいのは、「無理してやりたいことを見つけなくても、あなたはすでに幸せじゃないですか?」ということです。
不足感を補うためにやりたいことを僕たちは求めますが、それじゃいつまで経っても、不足感は消えないと思います。
結局なにかやりたいことを見つけても、それに飽きたら、また新たにやりたいことを求めるだけです。
まずは今ある豊かさを噛み締めて、無理してやりたいことを探す時間を減らしていきましょう。
やりたいことが遠ざかるから
はい、3つ目の理由が、「やりたいことが遠ざかるから」です。
この理由を聞いて、
やりたいことは必要ないって言っているのに、「やりたいことが遠ざかるから」ってどういうこと?
と思いましたよね。
そもそもやりたいことは必要ないんだから、やりたいことは遠ざかってもよさそうな気はします。
ちょっと混乱してきたと思いますので、1つ、ハッキリ言っておきますね。
別に野村さんは、やりたいことがある状態を否定しているわけじゃありません。
「やりたいことを探さなきゃ!」と追い詰められている状態を否定しているのです。
ここ、勘違いしやすいところですので、ご注意下さい。
やりたいことがあれば人はイキイキと生きられますから、当然、やりたいことはあったほうがいいです。
ただ、「やりたいことを探さなきゃ!」と力を入れていると、逆にやりたいことは遠ざかっていくというのが、野村さんの考え方になります。
はい、なんかごちゃごちゃしてきましたが、理解していただけたでしょうか?
要するに、「自然体で生きないと、本当に熱中できることなんて見つからないよ」ということを言っています。
無理してやりたいことを見つけてきても、それは理屈を軸に見つけてきたものですから、真にやりたいことではないのです。
やりたいことは、自然とやってくる
はい、ここまでのお話を聞けば、やりたいことなんて必要ない理由がザックリとわかってもらえたと思います。
ただ、最後の理由である「やりたいことが遠ざかるから」のパートでは話がごちゃついたので、やや混乱気味かもしれません。
改めて言いますが、野村さんは決して、やりたいことがある状態を否定しているわけではありません。
むしろ本書の中では、やりたいことの見つけ方を解説しています。
しかしその方法には、「やりたいことを見つけなきゃ!」というプレッシャーは全くありません。
ではここからは、野村さん流のやりたいことの見つけ方を解説していきます。
気を抜くことがスタート
野村さんは本書の中で何度も、気を抜くことを強調しています。
なぜなら気を抜くことで、本当にやりたいことが見つかるからです。
この理由だけじゃイメージしにくいと思いますので、本書から文章を抜粋してご紹介します。
『やらなきゃ』という義務感や追われている感を消せば『やりたい』を見つける姿勢ができます。 姿勢ができるとは『引力』を開放することであり、未来に置かれている『やりたいこと』が、あなたを正道の方へ引き寄せてゆきます。
『やらなきゃ』を消すとはつまり、「やりたいことなんて探す必要はないんだ」と、その固定観念を手放すことです。
別の言いかたをすると、気を抜けばいいのです。
はい、「引力を開放」とか「正道に導かれる」のように、ややスピリチュアルな雰囲気が立ち込めてきました。
しかし、言っていることはかなりの正論だと思います。
このお話は、あなたが今の趣味にハマるまでのことを思い返してみれば、理解できます。
今あなたが1番ハマっている趣味は、どのようにしてハマっていきましたか?
なんとなく気になって、実際にやってみたらハマりましたよね?
そこに理屈なんてないはずです。
ちなみに僕は競馬が好きなのですが、理屈で考えて競馬が好きになったわけではありません。
なんとなく気になって競馬場に行ってみたら、すごく面白くて、ハマりました。
このように、本当にやりたいことは、気を抜いた状態から見つかるものです。
僕の経験談だけでは弱いと思いますので、本書の中から野村さんの友人である、彫刻家のお話を解説します。
キッカケはキャンプ
野村さんの友人である彫刻家は、大学生のときにプログラミングを学んでいました。
あるとき彼は大学のサークル仲間から、「キャンプに行こう」と言われたので、なんとなく参加したんですよ。
そこで食事をしているときに、火をおこすための薪が足りなくなったので、彼が薪を探しに行きました。
そしたら、たまたま薪を他のキャンパーから譲ってもらえたんですよ。
両手いっぱいに薪をかかえたとき彼は、「木を体で味わった」という感覚になったそうです。
そしてその日を堺に、周りにある「木製品」が気になるようになります。
次第に木が気になってしかたがなくなり、家具・食器・ボールペン・マウスパッドなどを全て木製品にしたそうです。
そんな彼も、結局は大学を卒業後、プログラマーとして会社に就職します。
そして彼がプログラマーとして働く中で、A君という友人ができます。
そのA君の父親が靴職人ということで、自分のボロボロになった靴を見てもらうことにしました。
そしてA君の実家に行ったところ、A君の父親は、靴の木型を作成している最中でした。
ちなみに靴の木型とは、靴を作るための型です。
その作業をみたとき彼は「これだ!」という衝撃が体を襲ったそうです。
その後、趣味感覚から彫刻を始め、終いには34歳で会社を退職し、アルバイトをしつつ彫刻活動に没頭するようになりました。
そして彼は現在、彫刻家としての収入だけで生計を立てているそうです。
素直な感情が成功を引き寄せる
はい、いかがでしょうか?
もしかしたら、「好きなことをやっていたら、たまたま成功しただけじゃん」と思われたかもしれません。
もちろん、感情に任せて好きなことをやった結果、芽が出ないまま人生を終えた人もいます。
しかし、今お話した彫刻家のように、素直な感情に身を任せないと、成功を掴むことは厳しいと思います。
なぜなら人は、素直な感情を元にたどり着いたことしか継続できないからです。
理屈をこねて目指した道は、結局、理屈をこねて途中で諦めてしまうものですよね。
ただ、素直な感情に従ってやり始めたことは、単純に楽しいので、継続することができます。
今僕は、ものすごくシンプルなお話をしていますが、これはとても重要なことです。
世間の人々は「なんにも継続できない…」と悩んでいますが、それはおそらく、理屈をこねて始めているからなんですよ。
矛盾しているように聞こえますが、「やりたいことを探さなければ、やりたいことにたどり着く」というのが、野村さんの主張です。
ぜひ、本気で「やりたいことなんて必要ない」と気を抜いてみて下さい。
すごく難しいことかもしれませんが、本気で気を抜くことで、あなたが本当にやりたいことにたどり着けるかもしません。
僕がブログにハマるまでの道のり
はい、では最後に、僕がブログにハマるようになるまでのお話をしていきます。
なんでこんなお話をするかというと、まさに今回ご紹介している「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。の内容と、僕がブログにハマるようになるまでの過程がマッチしていたからです。
では、僕がブログを始めたキッカケから解説していきます。
キッカケはマナブさん
2018年、サラリーマンとして働いていた僕は、漠然と「もっとお金が欲しいなぁ」と思っていました。
ただ、特に副業としてやりたいことも無かったので、「お金欲しいなぁ」と思いつつなにも行動していませんでした。
そんなある日、YouTubeを見ていたら、ビジネス系YouTuberのマナブさんにたどり着きまます。
なんとなく動画を見ていたら、ブログでの稼ぎ方について解説しているようでした。
その解説を見ていたら、「なんかブログって自分でもできそうだなぁ、やってみたいなぁ」と思い、気づいたらブログを開設していましたね。
そして僕は毎日のようにマナブさんの動画を見て、毎日のようにブログを書き続けます。
内容は、大学時代の経験とか、入試のノウハウとか、とにかくなんでも書いてました。
全然稼げない
ただ、結論から言うと、1年近くは全く稼げませんでしたね。
一応収益は数ヶ月目から出ていましたが、数百円程度の収益でしたので、ほぼ稼いでいないに等しいです。
しかし、それでも僕は、ブログを書き続けることができたんですよ。
なぜなら、ブログに対する情熱があったからです。
自分が書いた記事が世に発信され、誰かに読まれているということが、なんだか凄く楽しかったんですよね。
もしこの楽しいという感情が全く無かったら、100%途中でやめていました。
楽しい事しか続かなかった
少し話は逸れますが、同時期にブログ以外の取り組みもしていました。
具体的には、プログラミングの勉強をやっていたんですよ。
しかし、プログラミングの勉強は全く長続きませんでした。
理由は、楽しくなかったからです。
プログラミングはブログと違って、「何か勉強せねば!」という気持ちで始めたものでした。
だから、少し壁にぶつかった時点で、なんか急に熱が冷めたんですよね。
結局プログラミングの勉強は1ヶ月くらいですぐやめた僕ですが、相変わらずブログだけは長続きしました。
論文作成の仕事で4,500円を稼いだ
ブログを初めて1年ほどたったある日、ツイッター経由で、みなとさんという方からアドバイスを受けます。
それは、「論文作成の代行をしては?」というアドバイスでした。
僕は小論文で大学に受かった経験がありましたので、途中からはその経験をブログにひたすら書いていました。
それだけでも十分やりがいはあったのですが、なかなか収益がついてこず、モヤモヤしていたのも事実です。
そこで「論文を代わりに書きますよ」というサービスを売り始めたところ、会社の昇格論文を代わりに書いてほしいという依頼が来ました。
そしてその人から会社の事情をヒアリングし、昇格論文を書き上げた結果、4,500円ほどのお金を稼ぐことができました。
マナブさんの動画を見てなんとなく始めたブログ経由で、まさかの収益が発生。
4,500円は決して大きな金額ではありませんが、すごく嬉しかったのを覚えています。
やりたいことは見つけに行かなくていい
はい、いかがでしょうか?
ブログを始めたのも、稼げるようになったのも、無理せず流れに身を任せた結果としてついてきたものでした。
逆に、「何かやらねば」という気持ちで始めたプログラミングは、ホントにすぐ飽きちゃいましたね。
僕は自分の経験から、無理してやりたいことなんて見つけなくていいと思っています。
「目の前に興味があることが現れたら、とりあえずやってみる」くらいの感覚でいいんですよ。
いや、むしろそのくらい気を抜いていないとダメかもしれません。
やはり肩に力を入れていると、本当は心の底から興味があることじゃないのに、自分に嘘をついて取り組んでしまう危険もあります。
もっと肩の力を抜いて、「やりたいことなんて必要ないでしょ」と気楽に構える時間を、ぜひ意識して作ってみてください。
まとめ
はい、以上で「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。の解説は以上になります。
なかなか極端な発想を持った本でしたので、今回の内容を受け入れられない人もいると思います。
でも、それはそれでいいんですよ。
冒頭でも述べましたが、「こういう考え方もあるんだよ」ということを理解してもらえらば、それでいいのです。
今回の内容が心に刺さった人は実践すればいいですし、刺さらなかった人は、参考程度に見てもらえばOKです。
本書に限ったことではないですが、柔軟な気持ちで本の内容を受け取る読書を、普段から実践してもらえたらと思います。
なお、今回は「やりたいこと」なんて、死ぬまで必要ない。の大枠を伝えるために、省略しているお話もたくさんあります。
本書は100ページほどのササッと読める量なので、興味を持った方はぜひお手にとって読んでください。
(2024/09/11 23:05:42時点 Amazon調べ-詳細)
では、以上になります。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!