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書籍レビュー

【PR】「空気が支配する国」を3つのポイントで要約しました【空気は無視してもいい】

この記事で紹介する「空気が支配する国」は、物江潤さんからご提供いただきました。

物江潤さん、ありがとうございます!

 

悩む人
悩む人

こんな要望に答えます。

この記事を書く僕(TK)は、以下のような人間です。

  • 毎日欠かさず読書する、本の虫
  • 読みきった本の感想を、ブログに書き残している

空気が支配する国」は、人間が「空気」という曖昧なものに支配されてしまう理由やデメリットを解き明かしつつ、空気と上手く付き合っていく考え方をまとめた本です。

今回は、その「空気が支配する国」を簡単に要約しました。

3分ほどでササッと読めますので、ぜひお気軽な気持でご覧ください。

空気が支配する国:3つのポイントで要約

空気が支配する国」を以下3つのポイントに要約しました。

  • 空気とは何か?
  • コロナの緊急事態宣言に、後から罰則が設けられた理由とは?
  • 空気は無視してもいい

それぞれ簡単に解説します。

空気とは何か?

日本語の「空気」って、2つの意味がありますよね?

  • 気体のこと
  • 雰囲気のこと

今回は、2つ目の「雰囲気のこと」という意味の空気について掘り下げていきます。

 

そもそも、この空気ってなんなんでしょうか?

物江さんは、本書の中で空気のことを以下のように定義しています。

この例が示唆するように、空気とは守らなくてはならない掟のようです。

それも、ルールや契約のような形で明示されていませんから、より正確に言えば「曖昧な掟」です。

出典:空気が支配する国

悩む人
悩む人

なるほど。で、文の初めの「この例」ってなに?

「この例」というのは、第二次世界大戦中に発生した、沖縄戦での無謀な突撃のことです。

当時、大和という戦艦を沖縄に出撃させようという提案があったんですよ。

しかし、どう考えてもアメリカ軍の戦力が強すぎて、出撃してもただただやられるだけなのは明白でした。

 

日本はその時点で敗戦濃厚だったのですが、無条件降伏を受け入れるのが嫌で、一矢報いたいみたいな空気があったのだと推測されます。

当時の空気がどの程度のものだったかは具体的にはわかりませんが、日本の偉い人が無謀な出撃を命令しちゃうほど、空気って恐ろしい掟なんですね。

では次に、より「空気」をイメージしやすくするために、身近な例で考えてみましょう。

 

沖縄戦での話を見て、「昔の人ってバカだな」と思われたかもしれませんが、僕たちも「空気」を軸に行動しているんですよ。

例えば、以下のような発想や行動は「空気」に支配されていると言っても過言ではありません。

  • 就活生は黒髪が当たり前
  • 「ヤバい」という曖昧な言葉を使って会話する

黒髪じゃなくても仕事ができればそれでいいのに、なぜか黒髪じゃないとけしからんみたいな空気があります。

また、「ヤバい」って言葉はいろんな意味が含まれますけど、特に明確な意味を確認することなく、空気を読んで「ヤバい」という言葉をやり取りしています。

このように、僕たちは常に空気を読み合って生きているということを、まずは頭に入れておいてください。

コロナの緊急事態宣言に、後から罰則が設けられた理由とは?

日本人は空気を読み合って生きていることを理解できれば、コロナの緊急事態宣言に対して、後から罰則が設けられた理由もわかってきます。

そもそも最初の緊急事態宣言では、罰則なんてなかったんですよ。

罰則がなかった大きな原因としては、沖縄戦での無謀な突撃がトラウマになっているからです。

TK
TK

国が強制力を持ちすぎると、犠牲が出るという発想になっているんですね。

 

なので最初の緊急事態宣言では、「国の意思に従ってもらえたら嬉しいな」くらいの緩い空気が流れていたんですよ。

しかし、緊急事態事態宣言を無視して営業を続けたパチンコ店に対して、自粛警察が過激なバッシングをしたことで、国の空気は一変しました。

ちなみに自粛警察の様子は、以下の動画が参考になります。

これを見た国は、「あっ、国民がめちゃ怒ってる。これ、罰則を設けて対処しないとヤバいな」っていう空気になります。

結果として、営業を続ける店の名前を公表するなどの罰則が設けられるようになりました。

このように、空気は国さえも簡単に動かします。

 

この国でさえも動かす「空気」と僕たちはどのように付き合っていけばいいのか?

その対処法を、最後に説明します。

空気は無視してもいい

ここまで、空気の定義や、空気の強力さについて解説してきました。

その空気に支配されるあまり、生きづらさを感じている人もたくさんいると思います。

しかし、大丈夫です。

 

空気なんて、無視していいんですよ。

物江さんも、身を滅ぼすくらいなら、空気のような曖昧な掟など破っていいと断言しています。

空気を守ると身を滅ぼすような状況に陥ったら、自分を守るために掟を破って良いのです。

掟破りの制裁を受けるでしょうが、そちらの方が被害が小さければ躊躇する理由がありません。

出典:空気が支配する国

例えば、学校にはスクールカーストというものがありますよね?

「イケてる人は1軍で、イケてない人は2軍」みたいな、生徒同士で順序をつけ合うやつです。

空気を過剰に読みすぎる人は、このスクールカーストに支配されてしまい、全然楽しくない学校生活を送ることになってしまいます。

 

実際に物江さんは、塾の教え子からスクールカーストのリストを見せてもらったことがあり、「こんなものが存在するのか」と衝撃を受けたそうです。

これは僕の意見になりますけど、そんなスクールカーストなんて、バカバカしいです。

人によって価値観など違うのですから、自分らしく生きればそれでいいと思います。

 

スクールカーストのような問題は、解決策を口で言うのは簡単ですが、当事者にとっては生活に根ざした問題なので簡単に解決できないのもわかります。

ただ、違和感を覚えながらも周りの空気を読みつつ行動していたら、結局自身の行動を振り返ったときに後悔するんですよね。

「これ違うな」という違和感を無視せず、空気に流されずに行動する意識を、日本人は持ってほしいなと思いました。

空気が支配する国:まとめ

今回は、「空気が支配する国」の要約を3つのポイントで紹介しました。

なお、今回ご紹介したことは本書のごく1部分で、まだまだ伝えきれていない事がたくさんあります。

目次

  • 第1章 空気、この厄介な存在
  • 第2章 誰が空気を決めるのか
  • 第3章 制御不能の恐ろしさ
  • 第4章 学校の中は地雷だらけ
  • 第5章 新型コロナ禍の空気論
  • 第6章 「ネットの正義」の強い副作用
  • 第7章 精神は常に自由である

人々が空気に支配される根拠を知りたい人や、空気からの支配から逃れたい人は、ぜひ読んでみてください!

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では、以上です。

良き読書ライフを!