本の要約動画はこちら

書籍レビュー

【知見は誰にも奪えない】「もしも、人生を今日からやり直すとしたら 孤独を恐れず自由に生きる法則」を読んだ感想

先日、「もしも、人生を今日からやり直すとしたら 孤独を恐れず自由に生きる法則 」を読みました。

では、本書の感想を淡々と述べていきます。

著者は麻生 泰(あそう とおる)さんという方で、美容外科医として活動されています。「東京美容外科」というクリニックを立ち上げ、今は全国に110店舗以上展開しているそうです。僕はクリニックを利用しないのでよく分からないのですが、おそらくかなり有名なクリニックという印象を受けました。

麻生さんは間違いなく大金持ちと言える方で、本書の冒頭にも自分が大金持ちであることを堂々と表現しています。ただ、大金持ちを自慢したいというよりは、「結果的に大金持ちになれたけど、それまでに信じられないくらい苦労した」という話を展開するために、大金持ちであることを公言している感じですね。

本書を読み込めば分かるのですが、麻生さんは相当に波乱万丈の人生を送っています。お父様が実業家で、小さい頃はお金に困ったことはありませんでした。ただ、小学校5,6年生の時に状況は一変。お父様の事業が傾いてしまい、一気に貧乏になってしまいました。当時は借金の回収のためとして暴力団が家に押しかけて来ることもあったそうで、それはもう相当な恐怖体験だったそうです。ただ、そういったネガティブな経験をしたからこそ、「絶対に金を稼いでやるぞ!」という強固な意思を築けたようです。

本書は経営に関する具体的なノウハウ等も記載されていますが、メインはそういった実務的な話ではないですね。一言で表現するなら、本書は「自己啓発本」です。「金を稼ぐための心構え」とか「辛い経験をした時の思考法」など、精神に関する教えが散りばめられていますので、自分の心を奮い立たせたい時に読むと効果的な1冊と言えるでしょう。

最後に、僕が個人的に凄く共感できたお言葉をご紹介します。それは、「お金はだまされて取られることがありますが、自分が人生で積み上げてきた技術や知見は誰にも横取りできません。」というお言葉です。これは、おっしゃる通りだと思いました。今自分ができる努力をして、かつ健康的に日々を過ごしていれば、どんな事が起きようとも人は這い上がっていけるものなのです。