本の要約動画はこちら

中村天風

【中村天風】「どんな状況でも自分を失わない強さ」を育てる3つのヒント

当記事は、以下の動画を文字起こしした内容となっております。

こんにちは、TKです!

人生を歩んでいると、思い通りにならないことや、予想外の困難に直面することってありますよね。

でも、そういうときこそ、自分の“心の姿勢”が試されているのかもしれません。

今回は、中村天風さんの教えから、「どんな状況でも自分を失わない強さ」を育てる3つのヒントをお届けします。

テーマは「心の持ち方が、人生を変える」

苦しいときにこそ、前向きな心で生きる。

そして、人生をもっと自由に、もっと自分らしく楽しむための天風哲学です。

この動画の内容は、知識として知るだけでなく、日々の生活に落とし込んでこそ意味があります。

ぜひ繰り返し聞いて、あなた自身の生き方に活かしていただけたら嬉しいです。

【第1章:「平然と対処する“積極的精神”」】

最初に紹介したいのが、中村天風さんのこんな言葉です。

「どんな目にあっても、どんな苦しい目、どんな思いがけない大事にあっても、日常と少しも違わない、平然としてこれに対処する。これが私の言う積極的精神なんであります。」

この言葉は、「耐えることが美徳」というような受け身の精神ではありません。

本当の積極性とは、心の中に静かな強さを持ち、いかなる事態にも堂々と立ち向かえる“精神の主導権”のことなのです。

では、なぜそれほどまでに「平然としていること」が大切なのか。

それは、心が乱れると、思考も判断も狂い、結果的に間違った行動をしてしまうからです。

人は感情のままに動いたとき、後悔することが多いもの。

だからこそ天風さんは、まず「心を整えること」「感情に呑まれないこと」が、人生の質を高める第一歩だと説いたのです。

例えば、職場で理不尽なことを言われたり、予期せぬ事故や病気に見舞われたりしたとき。

その瞬間に感情的になれば、問題は複雑化し、自分の心も深く傷ついてしまう。

でも、そんなときに「よし、こういうときこそ試されている」と受け止め、呼吸を整え、静かに考えることができれば、

周囲の人からの信頼も高まり、結果的に運命の流れすら変えることができる。

“平然”とは、何も感じないことではなく、感じながらも動じないこと。

怖さや怒りが湧いても、それに振り回されず、心のハンドルを自分で握っている状態のことです。

この積極的精神は、一朝一夕に身につくものではありません。

しかし、毎日の小さな選択で、少しずつ鍛えていくことができます。

たとえば、朝の満員電車でイライラしたとき、誰かに腹を立てそうになったとき、

「これは鍛錬のチャンスだ」と考えて、心を平らに保とうとする。

その積み重ねが、どんな荒波にも揺るがない「自分の核」を育ててくれます。

苦しいときこそ、試されているのは“現実”ではなく、“あなたの心の力”。

それに気づいた瞬間から、人生は確実に、上向き始めます。

【第2章:「欲は生きるエネルギー」】

次に紹介する天風さんの言葉がこちらです。

「欲は全ての進化と向上の源泉である。欲を押さえつける必要など少しもない。」

多くの人が、「欲を持つことは悪いこと」と、どこかで刷り込まれてきました。

確かに、“自分さえよければいい”という利己的な欲には、注意が必要かもしれません。

でも、天風さんが語る「欲」とは、それとはまったく違うものです。

本来の欲とは、「もっと良くなりたい」「誰かの役に立ちたい」「人生を充実させたい」といった、

人間の中に自然に湧いてくる、前進のためのエネルギーなんです。

欲があるからこそ、努力し、挑戦し、成長できる。

もしも人間に何の欲もなかったら、歴史は進化せず、文明も文化も今の形にはなっていません。

それくらい、「欲」は人生の燃料なのです。

たとえば、「もっと自由な生活を送りたい」と願うことも立派な欲。

その欲があるからこそ、スキルを学んだり、新しい行動を起こしたりする原動力になる。

「もっと人に感謝される存在になりたい」という欲は、誰かに親切にする力になる。

つまり、欲を否定するのではなく、「どう活かすか」が人生の質を左右するんです。

そして、注意したいのは、「年齢」や「状況」によって欲を諦めてしまうこと。

「もうこの年齢だから…」「今さら欲を持っても意味がない」――

そんなふうに心が閉じ始めたときこそ、もう一度天風さんのこの言葉を思い出してほしい。

欲は、いつだってあなたの“内なる炎”を呼び覚ましてくれます。

それを抑え込むのではなく、前向きに磨き、建設的な方向へ使っていくこと。

そうすることで、人生には再び「進化と向上」が始まります。

天風さんが言うように、欲を持つことは決して悪ではありません。

むしろ、「生きる力」として歓迎すべきものなんです。

だから、今どんな立場にいようとも、心の奥にある「こうなりたい」という思いを大切に。

その欲は、あなた自身をどこまでも高めていく力になるのです。

【第3章:「光がほしいなら、窓を開けろ」】

最後にご紹介するのが、天風さんのこの言葉です。

「人生あまり難しく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。」

この一言には、人生を前向きに生き抜くための知恵が詰まっています。

僕たちは、うまくいかないときや、先が見えないときほど、

つい物事を複雑に考えすぎてしまいます。

「これで合ってるのか?」「失敗したらどうしよう」――

そんな思考が頭をグルグルと回り、不安や迷いに飲み込まれてしまう。

でも、天風さんは言うんです。「窓を開けろ」と。

つまり、「思考の中に閉じこもらず、心の窓を開いて、光を迎え入れよ」ということ。

状況がどうあれ、心の在り方ひとつで、見える景色はまったく違ってくる。

「難しく考えるほど、道は見えなくなる。だったら一度、肩の力を抜いてごらん」

天風さんのメッセージは、そんなふうに僕たちに語りかけてきます。

実際、多くの悩みは「考えすぎ」が原因でふくらんでしまっていることが多い。

「あの人はどう思ってるんだろう」「この判断は間違ってないか」

そんなことばかり気にしていたら、行動のエネルギーが削がれてしまいます。

でも、どんなに考えても、未来は誰にも完全には予測できません。

だからこそ、天風さんは「心に光を入れろ」と言うんです。

不安の中に答えを探すのではなく、まず気分を前向きにする。

すると、思考も自然と明るい方へ向かいはじめる。

大事なのは、“悩むこと”よりも“進むこと”。力強く進んでいる時は、クヨクヨとした消極的な感覚が無くなるのは、僕自身も強く実感しています。

人生は、止まって考え込むより、一歩踏み出した先に光が差してくるんです。

そして、その光を受け取れるかどうかは、自分の心しだい。

だからこそ、人生を難しく考えすぎない。

曇ったときは、思い切って窓を開けるように、心の風通しをよくする。

そうすることで、どんな状況の中にも、希望の光が差し込んできます。

天風さんの言葉は、まるで心の窓を開ける合図のようなもの。

さあ、あなたの心の中にも、光を招き入れましょう。

【まとめ】

今回は、中村天風さんの言葉から、人生を前向きに生きるための3つの心のあり方をご紹介しました。

  1. 積極的精神で、平然と対処する力
  2. 欲を否定せず、エネルギーに変える力
  3. 心の窓を開け、光を受け入れる力

どれも、「現実を無理に変える」のではなく、「心の姿勢を整える」ことで、人生の流れが変わっていくというメッセージです。

生きていれば、想定外のことや、落ち込む日もある。

でも、そんなときにこそ、自分の心を整える技術が、生きる力になる。

心は、鍛えることができます。

そして、整った心は、どんな人生の季節でも、あなたを強く、優しく支えてくれます。