当記事は、以下の動画を文字起こしした内容となっております。
こんにちは、TKです!
「もっと充実した毎日を送りたい」「今よりも、もっと人生を楽しみたい」
そんなふうに思うことって、ありますよね。
日々の生活に追われながらも、「このまま進んでいけば、きっともっと良くなる」――そんな前向きな気持ちを持てることは、とても大切です。
でも同時に、心の中でふと、「何かが足りない気がする」と感じる瞬間があるのも、自然なこと。
そんなときに、自分の心の軸を整えてくれるのが「感謝の力」です。
今回は、中村天風さんの言葉から、感謝する生き方に変えることで人生を前向きにしていく“3つの核心”をお届けします。
【第1章:「まず感謝から始めよ」】
中村天風さんはこう語っています。
「まずはじめに、感謝してしまえ」
これは、何かいいことがあったときに感謝しなさいという意味ではありません。
むしろ、どんな状況にあっても“まず先に感謝の気持ちを持て”という、逆転の発想です。
「なんで自分ばかりが…」「こんな状況に感謝なんてできない」と思ってしまうときこそ、心の使い方が問われているタイミングです。
天風さんは、感謝を“心のスイッチ”のように使いなさいと教えてくれています。
たとえば、朝起きたとき。
「今日も一日、無事に始められた」と感謝する。
仕事に向かう途中で、「働ける場所がある」ことに感謝する。
些細なことにでも「ありがとう」と心でつぶやく習慣を持つだけで、心の流れは確実に変わります。僕も個人的にこの教えは重要視しておりまして、感謝できるタイミングでは必ず感謝するよう意識しています。
そして、感謝はただ気分がよくなるだけでなく、「心の姿勢」を整える力を持っています。
天風さんはこんな言葉も残しています。
「人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ」
知識や成功体験よりも、日々の感謝を大切にできる心こそが、本当の意味での“豊かさ”を生むのです。
また感謝は、心の免疫力を高めてくれます。
不安や怒りに心が支配されそうになっても、「ありがたいな」と一つ感謝を見つけることで、心のバランスを取り戻せる。
これは一種の“精神的な体力”です。
だからこそ、「まず感謝してしまえ」。
それが、どんな状況にも飲み込まれない強い心の第一歩になるのです。
【第2章:「人生の主人公は、自分の心」】
中村天風さんは、こんな強い言葉を遺しています。
「二度と生まれることのできない人生の刹那刹那は、自分というものがいつも完全な主人公でなければならない」
この言葉が伝えているのは、「人生の舞台において、誰かの脇役になってはいけない」という強烈なメッセージです。
僕たちは、日々さまざまな出来事に直面します。
嬉しいこと、腹立たしいこと、悲しいこと…
それらすべてが、自分の意志ではコントロールできないものに見えるかもしれません。
でも、その出来事に“どんな意味を与えるか”を決めるのは、常に自分の心です。
たとえば、同じ困難を経験しても、ある人は「自分ばかりが損をしている」と感じ、
別の人は「これは自分に与えられた成長の機会だ」と前向きに受け取る。
その差を生むのが、「心の持ち方=人生の主人公としての自覚」なんです。
そして、主人公とは、自ら物語を進めていく存在です。
つまり「どう生きるか」を自分で選び取る覚悟を持っている人のこと。
私たちは気づかぬうちに、他人や環境のせいにしてしまいがちです。
「あの人が悪い」「この状況じゃ仕方ない」と責任を外に求めることは簡単です。
でも、それを繰り返す限り、心はいつまでも“他人の脚本”で生きることになります。
逆に、たとえ厳しい状況でも、「この瞬間をどう生きるかは自分が決める」と思えたとき、
人は本当の意味で、人生の主導権を取り戻すことができます。
感謝の気持ちを持つことも、そうした生き方に通じています。
どんな日でも、「今日の出来事は、すべて自分に必要なことだった」と心から思えたなら、
その一日は“自分が創った物語”になる。
それこそが、天風さんの言う「完全な主人公」としての在り方なのです。
【第3章:「心の良し悪しが、運命を決める」】
中村天風さんの教えの中で、ひときわ印象深いのがこの言葉です。
「人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ」
社会ではどうしても「知識」や「スキル」に注目が集まりがちです。
でも天風さんは、真に価値ある人生を築くには、「心のあり方」こそが土台になると断言しています。
人生において、予想外の出来事は必ず起こります。
失敗や人間関係の悩み、大切なものとの別れ…。
そうした避けられない現実に直面したとき、私たちが頼るべきは、どれだけ頭が切れるかではなく、
“どんな心の姿勢でそれに向き合えるか”なのです。
たとえば、自分の思い通りにいかない状況にあるとします。
そのとき、「やっぱり自分には無理だ」と心を閉ざせば、運命はその通りに閉じていきます。
一方で、「まだできることがある」と心の明かりを絶やさなければ、運命はわずかでも拓けていく。
つまり、運命をつくっているのは、外側の環境や偶然ではなく、自分の心の良し悪しなのです。
そして天風さんは言います。
「自分の人生に対して、常に責任を持て」
“責任”というと重く感じるかもしれませんが、裏を返せば、人生はどこからでも変えられる自由があるということ。
たとえ過去にどんな苦しみがあっても、どんな間違いを犯していたとしても、
「これからの自分はどう生きるか」を決めるのは、今この瞬間の心です。
習慣的に「ありがとう」と言える人は、自然と人間関係にも恵まれていきます。
他人の成功を素直に喜べる人には、次第に運もチャンスも引き寄せられる。
逆に、妬みや不満を心にためこんでばかりいれば、せっかくの幸運すら逃してしまう。
だからこそ、心のクセを見つめ直すことが大切なんです。
どんな状況でも「ありがたい」と思える自分でいる。
どんな失敗も「学びだった」と前向きに捉える。
そうした一つひとつの“心の選択”が、あなたの運命を形づくっていきます。
つまり、あなたの人生を決めるのは、才能ではなく“心の質”なのです。
【まとめ】
今回は、中村天風さんの「感謝」の教えから、人生を前向きに生きるための3つの視点を紹介しました。
1.「まずはじめに、感謝してしまえ」
2.「人生の刹那刹那において、自分が完全な主人公であれ」
3.「心の良し悪しが、人生を決める」
何もかもが理想通りにいく人生なんて、ありません。
でも、どんな現実に置かれていても、「感謝できる自分」を育てることで、人生は少しずつ、確かに上向いていきます。
今日の話の中で、ひとつでも心に残る言葉があったなら、ぜひ明日から実践してみてください。
大切なのは、知って終わりにしないこと。
日々、繰り返し心に刻み、習慣にしていくことで、天風哲学は“自分自身の力”として根づいていきます。
人生の主導権を他人や環境に渡さず、
自分の心で、未来を選んでいく。
その第一歩が、「感謝」というたったひとつの言葉から始まるのです。