この記事は、下記の動画を文字起こしした内容となっております。
今回ご紹介するのは、鴨頭嘉人さんの著書「コンプレックス・リベンジ ~僕はいじめられっ子だった」という本です。
本書は、鴨頭さんの暗い過去を交えつつ、コンプレックスが強みに変わる思考法を、力強い言葉とともに届けてくれる内容となっております。
鴨頭さんは講演家Youtuberとして有名な方でして、チャンネル登録数はなんと109万人を超えております!
そんな鴨頭さんのお話はとにかく「パワフル」で、動画を見るだけで心に火をつけてくれるんですよ。
実は僕、鴨頭さんの動画にハマっていた時期がありまして、アップロードされている動画の大半は見たと思います。
僕のお気に入りの動画は、「組織で桁外れの実績を上げ続けている人は、いったい何をしているのか?」です。
この動画は鴨頭さんがマクドナルどの店長時代のお話なのですが、とにかくやることがめちゃくちゃで、エンタメとしてとても面白い仕上がりになっています。
ただ、面白いだけじゃなくて、「よし!俺も頑張ろう!」心に火をつけてもくれるので、とてもお得な動画と言えます。
リンクは詳細欄に貼っておきますので、よろしければご覧ください。
はい、では話を本に戻します。
現在は圧倒的な成功を収めている鴨頭さんですが、実は幼少期は、めちゃくちゃいじめられっ子でした。
後々詳しく説明しますが、「ちょっといじめられていた」というレベルではなく、もうボッコボコにいじめられていたんですよ。
ただ、そんな鴨頭さんだからこそ成功したと言えます。
はい、「いじめられていたから成功したってどういうこと?」って感じだと思いますが、この動画を最後まで見ていただければ、いじめられていた過去が成功に結びついたことが理解できるはずです。
何かしらのコンプレックスを抱え悩んでいる人は、ぜひお付き合いいただければと思います。
今回ご紹介するお話は、以下のとおりです。
- ① いじめられまくった少年時代
- ② ネガティブだから強くなれた
- ③ 認められていない人ほど輝ける
では、1つ目のテーマから見ていきましょう!
① いじめられまくった少年時代
鴨頭さんは幼稚園の年長のとき、お父さんの仕事の都合で沖縄へ引っ越しました。
ただ、その頃の沖縄は本土から来た人への風当たりが強く、鴨頭さんは必然的にイジメの対策になってしまいます。
毎日ボコボコに殴られて、着ていた服を剥ぎ取られたり、乗っている自転車を奪い取られるといった、壮絶な少年時代を過ごしました。
読んでいて怖かったのが、体育館の裏に連れて行かれた話ですね。
ここでの話は残酷すぎるので割愛しますが、ホントに酷い仕打ちを鴨頭さんは受けています。
このイジメが原因で失声症という声が出ない病気になったりもするのですが、お父さんが福岡に転勤することに決まり、辛い沖縄時代に終止符が打たれました。
そして、その福岡に引っ越したことが、鴨頭さんのターニングポイントになります。
鴨頭さんは3年3組の守谷先生のクラスに編入しました。
その守谷先生がとにかく遊んでくれる先生で、生徒からは大人気だったそうです。
また、守谷先生は出っ歯だったことから、おそ松くんに出てくる「イヤミ」にそっくりでした。
なので生徒からは、親しみを込めてイヤミと呼ばれていたんですね。
ただ、守谷先生は子供との距離が近すぎるということから、周りの先生からは問題視されていました。
そこでまずは、「イヤミ」と生徒に呼ばせるのをやめるように、守谷先生は言われたそうです。
そこで守谷先生は3年3組の教室で、「みんな、今日から私のことはもりたに先生って呼んでね」と言いました。
ただ、イヤミというあだ名が定着していますから、当然生徒は反対するわけです。
「今までイヤミって呼んでたのに、意味わかんない!」という感じですね。
そんな中、暗くて友達のいない鴨頭少年は勇気を持って手をあげてこう言いました。
「先生、僕、先生のこと、守谷先生って呼ぶよ」
その言葉に守谷先生は涙を堪えながら、
「ありがとう、鴨頭くん。勇気を出して言ってくれて、本当にありがとう」と言いました。
実はこの一言が、家族以外の人に承認された初めての瞬間だったそうです。
そしてこの出来事をきっかけとして、「僕は凄いんだ!勇気がある人間なんだ!」と思うようになり、鴨頭さんは人が変わったように積極的な人間になれました。
はい以上が、鴨頭さんが積極的な人間になるまでのエピソードとなります。
まず覚えておいてほしいのは、「壮絶な少年時代を経験していた」という事実です。
この事実が、後の成功に大きく絡んできます。
そしてもう一つお伝えしたいことは、「思っていることは口にしないと、うまくいかない」という教訓ですね。
思っていることを口にするって、時と場合によってはとても勇気がいりますよね。
ただ、だからこそ大きな効果があるんですよ。
鴨頭さんは言います。
「勇気を出して言葉にしたら、人生は切り拓かれる」
僕もなかなか本音を言えない人ですが、そんなときは、このエピソードを思い出したいと思いました!
② ネガティブだから強くなれた
守谷先生との出会いで勇気を獲得した鴨頭さんですが、全く恐れの気持ちが無くなったわけじゃありません。
むしろ逆で、常に恐れの気持ちは持っているそうです。
具体的には、「思いは伝わらない」という恐れを常に抱いています。
「守谷先生との出会いがあった割には、すごくネガティブだなぁ」と思われたかもしれません。
しかしですね、少年時代があまりにも壮絶だったので、根本がネガティブになってしまうのはしょうがないと、僕は思います。
それにですね、鴨頭さんはこのネガティブな人間性をポジティブに捉えているんですよ。
実は「思いは伝わらない」というネガティブな発想は、コミュニケーションを取る際にとても重要になります。
例えば、会社の経営者が従業員に向かって「お前らちゃんとやれよ!」と言ったとします。
言った直後はちゃんとやるかもしれませんが、時が経てばだんだんと元に戻るのは明白ですよね。
そして元に戻った時に、「ちゃんとやれって言っただろ!」とまた言うハメになります。
なぜこの経営者はうまくいかないかというと、思いは伝わると勘違いしているからです。
そしてこの勘違いは、コミュニケーションをサボることにつながります。
冷静に考えたら、「ちゃんとやれ」という指示ってすごく乱暴ですよね。
しかしネガティブな人は、そんな乱暴なコミュニケーションはとりません。
なぜなら、乱暴なコミュニケーションじゃ絶対に伝わらないし、場合によっては相手を怒らせることにもなると理解しているからです。
ネガティブだからこそ、相手へのきくばりができ、相手が言葉に出さないことを感じたら力が強くなります。
ネガティブだからこそ、丁寧に言葉を使うことができて、丁寧な例え話をする力がつきます。
ネガティブだからこそ、人が落ち込んでいるこたにいち早くきづいて、手を差し伸べることができます。
はい、こう考えると、むしろネガティブな人間で良かったとすら思えますよね。
僕も根はネガティブな人間なので、鴨頭さんの発想になんだか救われたような気がしました。
③ 認められていない人ほど輝ける
はい、小3の鴨頭少年からかなり間が空いてしまうのですが、なんやかんやあって、鴨頭さんはマクドナルドで働くこととなりました。
マクドナルドで働いていたときに、鴨頭さんは以下のような確信を持っていました。
それは、「人から認められた経験がない人が、一番変わることができる」という確信です。
例えば、地元のヤンキーグループと付き合って、親から見放されているような高校生が、バイトとして入ってくることがよくあったそうです。
そんな高校生は、小学校の運動会がある日に救世主となります。
運動会があると急にお客さんが増加するらしいのですが、だからといって、急にバイトのシフトを増やせるわけじゃありません。
しかし、ヤンキーグループにいる高校生どうせ学校なんて行かないから、簡単にシフトに入ってもらえます。
そして仕事が終わった後に、鴨頭さんはその高校生に向かってこう言いました。
「ありがとう!おかげで助かった!」
「君がいなかったら、今日は大変なことになったよ。ありがとう!」
はい、この言葉を掛けられた高校生が物凄く嬉しい気持ちになるのは、間違いないですよね。
親にも見放されていたような子が、こんなにも褒めてもらえたんですよ。
めちゃくちゃ嬉しいに決まっています。
このように、親から見放されている子に対しても労いの言葉を掛け続けたことで、中にはそのままマクドナルドの正社員になり、店長としてバリバリ働くようにまでなった人もいるそうです。
はい、いかがでしょうか?
すごく素敵なお話ですよね。
ただ、今まで認められていない人を褒め続けるって、実は難しいと思います。
相手は常にどこかふてくされていますから、いざ目の間にしたら、素直に褒めようという気持ちになかなかなれないと思うんですよね。
では、なぜ鴨頭さんはそんな子に対しても、褒めまくることができたのか?
それは、今まで認められていない人が認められると、とてつもない喜びを味わうことを経験則で知っていたからです。
そうです、ここで言う経験とは、先ほど解説した守谷先生とのエピソードにことを言っています。
「先生、僕、先生のこと、守谷先生って呼ぶよ」と言った鴨頭さんに対して、「ありがとう、鴨頭くん。勇気を出して言ってくれて、本当にありがとう」と守谷先生は言ってくれましたよね。
たったこの一言で、鴨頭さんは勇気を持って行動できる人間になれました。
だから鴨頭さんは認められた経験がない子を、積極的に承認しようとしていたのですね。
人を素直に褒めるってちょっと照れくさくなることもありますが、今後は相手のために本気で褒めてあげたい、そう強く思いました!
まとめ
はい、これで「コンプレックス・リベンジ ~僕はいじめられっ子だった」の解説は以上になります。
ではまとめとして、今回ご紹介した内容をサクッと振り返りましょう。
- ① いじめられまくった少年時代→守谷先生の一言で、勇気が持てた
- ② ネガティブだから強くなれた→思いを丁寧に伝える人になれる
- ③ 認められていない人ほど輝ける→人は認められると、とてつもない喜びを味わえる
はい、今回のお話、いかがでしたでしょうか?
鴨頭さんは壮絶な少年時代を過ごしてきましたが、その経験が結果として丁寧なコミュニケーションを取ることや、相手を承認しようという気持ちにつながっていることが理解できたと思います。
だから、弱みをもっていることは、強みなんですね。
僕はめちゃくちゃメンタルが弱いのですが、だからこそ人の弱みに寄り添えるところもあるのかなと、本書のおかげで思えました。
はい、今回は鴨頭さんの素晴らしいお話を解説させていただいたのですが、お話した内容は本書の1部分であり、まだまだ紹介できていないことがたくさんあります。
マクドナルド時代のお話があまりできなかったのですが、実はなかなか非常識なことをしていて、読み物としてすごく面白いですし、そのお話からは学びを得ることもできます。
興味を持った方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。
では、本書を読んで最も心に残った「神の一文」をご紹介して終わりにします。
劣等生の奥底には、光り輝く可能性が眠っています。今まで認められたことがなかった人が認められた時、その人は自分を認めてくれた人のために、会社のために全身全霊で働きます。
はい、以上になります。
ご清聴、ありがとうございました!