この記事は、下記の動画を文字起こしした内容となっております。
こんにちは、こんばんは、TKです。
この動画は聴くだけでも理解できる構成にしていますので、目を休めたい方・運転中の方などは、ぜひ音だけでお楽しみください。
今回ご紹介するのは、児嶋 一哉さんの著書「俺の本だよ!!」という本です。
児嶋さんと言えば、「大島さん!」「児嶋だよ!」の鉄板ネタでおなじみの芸人さんですね。
本書は、そんな児嶋さんの人生をただただ振り返るだけの内容となっております。
はい、この説明だけ聞くと、児嶋さんのファン以外は全く興味が持てない内容だと感じてしまうかもしれません。
しかしですね、それは全くの間違いです。
児嶋さんが自身の人生を振り返っているだけかと思いきや、所々にとても有益な情報が詰まっています。
僕はこの本を読んでですね、「等身大の自分を超えちゃダメなんだなぁ」と改めて思いましたね。
あなたも、自分を良く見せようとして、たくさんの努力を重ねてきたと思います。
しかし、結果はどうでしたか?
ほとんど上手くいかなかったと思いますし、仮に上手くいったとしても、相当な疲労を感じましたよね。
昔の児嶋さんも、そんな感じでした。
ダウンタウンの松本さんに憧れて芸能界に入りましたが、松本さんのように笑いを取れないどころか、トークの輪に入ることもできません。
なんで児嶋さんが輪に入れなかったかというと、等身大の自分を超えた振る舞いをしていたからなんですよ。
この理由が、今回のお話の鍵になります。
この理由がもたらす失敗を理解することで、あなたの人生は一気に好転すること、間違いなしです。
ただ、現時点では「等身大の自分を超えた振る舞い」の意味が、完璧にはわからないですよね。
この点に関しては動画内で詳しく解説しますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
今回は、以下3つのテーマで解説を進めていきます。
- ① いじられキャラが嫌だった
- ② 苦手なことはマネでいい
- ③ やりたくないことは、やらない
では、1つ目のテーマから見ていきましょう!
① いじられキャラが嫌だった
児嶋さんは、現在いじられキャラとして扱われていますよね。
名前を「大島さん!」って間違えることをベースとして、「八丈島」、「奄美大島」、さらには「小笠原諸島」と呼ぶ人もいるそうです(笑)。
もう全く原型を留めていないのですが、そんなボケに対してもツッコんでくれるので、みんなからイジられるのだと思います。
しかしですね、実はこのイジられキャラ、当初はホントに嫌だったそうです。
なぜかと言うと、元々は松本さんに憧れていましたし、さらに「すれ違いコント」というスマートなコントをやっていたからですね。
なので、イジられて笑いを取る自分なんて、受け入れられなかったんですよ。
はい、この児嶋さんのお気持ち、すごくわかりますよね。
あなたも理想と現実のギャップを受け入れられなかったなんて経験、1度はあると思います。
僕も、理想と現実のギャップに苦しんだことはあります。
例えば、僕は飲み会が物凄く苦手なんですよ。
お酒は好きじゃないし、大人数でしゃべるのも好きじゃないので、参加するのがホントにホントに嫌でした。
しかし、「飲み会で良い振る舞いをしている自分」にあこがれて、幹事を任されたときは何とか頑張ろうと思いました。
ただ、結果は全く上手くいきませんでした。
注文を聞いて周ったり、大人数でおしゃべりすることに、なぜだか異常なストレスを感じるんですよ。
もうこれは、理屈で解決できることと思っていません。
なので、僕はほとんど飲み会には参加しないですね。
たまに行くこともありますが、それはホントに仲の良い少人数の友達とだけです。
はい、すいません、僕の話が長くなったので、児嶋さんの話に戻します。
児嶋さんも「スマートに笑いを取ること」にあこがれていましたが、結局はできませんでした。
なぜかと言うと、「等身大の自分を超えた振る舞い」をしていたからなんですよ。
これは決してディスるわけじゃありませんが、児嶋さんは全くスマートな人間じゃありません。
児嶋さんは極度の面倒くさがり屋でして、昔は特にひどかったそうです。
例えば車の洗車は全くせず、「雨で汚れがとれればいい」くらいに考えていました。
なので当然、ホイールも真っ黒の状態です。
その真っ黒のホイールをみた矢作さんが、「黒に替えたんだ」と言ったそうです(笑)。
黒に替えたわけじゃなくて、汚れで黒くなったのを教えたときは、当たり前ですがドン引きされました。
はい、いかがでしょうか?
こんなエピソードを持つ人がスマートな笑いを取るなんて、違和感満載ですよね?
明らかに等身大の自分を超えちゃっています。
もちろん、周りの芸人さんは素の児嶋さんを知っていますから、本人の意思に反して児嶋さんのことをイジり続けました。
そして、徐々にイジられキャラを受け入れるようになった児嶋さんは、「自分らしさ」の重要性に気がついたそうです。
昔の児嶋さんは、「松本さんならどう考えるか?」という思考で生きていました。
しかし今は、「俺だったらどう考えるかな?」という思考を持つようにしています。
はい、この思考、すごく深いですよね。
なにか考えるときに「俺だったらどう考えるかな?」なんて、普通思わないですよね?
だって、考えているのは自分ですからね。
わざわざ「俺だったらどう考えるかな?」と思うなんて、よく考えたらおかしいことです。
しかしですね、僕はこの思考、すごく大事だと思いますよ。
なぜかと言うと、「自分自身の頭で考える」という意識を持たないと、憧れの人の発想や、一般的な発想に陥ってしまうからです。
そして、自分の頭で考えていない発想には、「人間味」が乗らないと児嶋さんは言います。
はい、つまりですね、ここで言いたいのは、「等身大の自分を超えた振る舞いをすることで、人間味のない人になる」ということです。
極度の面倒くさがり屋でも、飲み会が嫌いでも、それでいいんですよ。
むしろそれを隠そうとすることで、人間味、つまりは魅力がどんどん失われていきます。
考えてみてください、スキが全く無い児嶋さんって、なんか嫌ですよね。
児嶋さんが愛されているのは、欠点をさらけ出して受け入れているからです。
なのであなたも、理想を追い求めすぎず、自分の欠点を受け入れてみてください。
そうすることで、あなたの欠点は長所に変わります。
僕は飲み会が苦手なことや、メンタルが弱いことを受け入れるようになってから、だいぶ人生が好転しました。
昔は、メンタルが弱いことを言われるのが嫌だったんですよ。
しかし今は、笑い話として話せるようになりました。
無理して等身大の自分を超えても、苦しくなりますし、周りに違和感を与えてしまいますからね。
これからは、ありのままの自分を受け入れた上で、無理なく頑張っていきましょう!
② 苦手なことはマネでいい
はい、等身大の自分でいることの重要さ、理解していただけたでしょうか?
その上で次にお伝えしたいことは、「苦手なことをはマネでいい」ということです。
先程もお話しましたが、誰だって苦手なことはありますし、理屈で克服できる問題じゃないこともあります。
そういう場合は、上手く行っている人のマネをして、なんとか乗り切ればそれでいいのです。
実際に児嶋さんは、ファッションセンスに全く自信が無いので、他人の服を丸パクリしていたそうですね。
例えば児嶋さんは、親友の設楽さんをオシャレと思っているので、設楽さんと同じ服を買うようにしていました。
その結果として、ファッションセンスが無い児嶋さんでも、オシャレな服を着れるようになりました。
ただ、あまりにもマネしすぎて、設楽さんは服屋の店員さんに、「コジに同じ服を売らないで」と頼むようになったそうです(笑)。
なので、他人が嫌がるようなマネの仕方はしないほうがいいですね。
ただ、今のは身近な親友を丸パクリしたから起きたことであり、基本的には苦手なことは丸パクリでいいと思います。
ファッションセンスに自信が無ければファッション雑誌を丸パクリすればいいですし、仕事の進め方に自信が無ければ仕事術の本を丸パクリすればいいんです。
別に、なんでもかんでも0から考えなくていいんですよ。
そして、この発想を受け入れるために重要なのが「等身大の自分でいること」になります。
もし、「俺はファッションセンスが良いんだ!」「俺は仕事ができるんだ!」と背伸びしていれば、他人の思考を丸パクリするなんて、できませんよね。
また、世の中のほとんどのことは、自分より優れた人がいるという事実があります。
児嶋さんは設楽さんのファッションをパクっていましたけど、設楽さんだって誰かの知識を借りた上で自分のファッションを決めていたはずです。
はいちょっと話が長くなってきたので、まとめますね。
要するに、ここで言いたいのは、「大抵のことでは誰かより劣っているんだから、どんどんマネしちゃえばいい」ということです。
ただ、この主張に対して、「何もかも丸パクリしたら、なんの個性もない人間になっちゃうじゃん」と思われるかもしれません。
しかし、その発想は勘違いです。
「個性とは0から生まれるもの」と考えているから、そのような発想になるのだと思います。
結論から言うと、個性の出発点は他人の発想であることがほとんどです。
例えばアンジャッシュの代名詞である「すれ違いコント」、これはアンジャッシュが考え出した発想ではありません。
すれ違いの発想は、ジュンカッツというコンビのネタを参考にしたと、本書で書かれています。
さらに言えば、ジュンカッツだって誰かの発想を借りてネタを作っていたはずですよね。
このように、すれ違いコントの発想は完全に他人の発想から来ています。
ではなぜ、アンジャッシュの個性として「すれ違いコント」が浮かぶのでしょうか?
それには、2つの理由があります。
1つ目が、自分なりの発想も加えているからです。
すれ違いの発想はパクリですけど、要所要所の構成はアンジャッシュのお二人で考えています。
先程は発想を丸パクリすればいいと言いましたが、個性を出したい事柄に関しては、もちろん自分なりの発想を加えてOKです。
2つ目が、やり続けたからです。
アンジャッシュはとにかく、すれ違いコントをやり続けました。
すると、だんだんと「すれ違いコントと言えばアンジャッシュ」言われるようになったそうです。
はい、以上のお話をより理解するには、メンタリストDaiGOさんをイメージしてもらうといいと思います。
DaiGOさんは「他人が導いた研究結果」を使い倒していますが、無個性な人に見えないですよね?
性格や過去の経験が重なった結果、かなり個性的な人に映っているはずです。
はい、なのであなたも、他人の発想をどんどんマネしてOKです。
マネしまくっても無個性にはなりません。
いくらマネしたって、等身大のあなたは必ず残ります。
ぜひ等身大の自分を受けれ入れていただいた上で、苦手なことはどんどんマネしていってほしいと思います。
③ やりたくないことは、やらない
はい、最後のテーマはいかにもナマケモノっぽい発想に見えますが、等身大で生きるためには欠かせない発想です。
ではいきなりですが、ちょっとネガティブなお話をします。
実は児嶋さん、若手時代に借金をしていました。
なぜかというと、働きたくなかったからです。
建前上は「ネタを作るため」に働かずに借金をしていたのですが、単に働きたくなかったというのが本音になります。
本書の中で児嶋さんは、このエピソードを後悔しているのですが、僕は良い意味で児嶋さんっぽいなと思いました。
なんか、借金をしたって言われても、悪い印象を持たなかったんですよね。
そもそも、洗車すらめんどくさがるような人が、やりたくもないバイトを続けられるわけありません。
だから、ダラダラした生活を送っていたのは、必然だったんですよ。
児嶋さんは過去のエピソードを振り返った際に、「計画的に生きるのがいちばんだとつくづく感じる」と書いていますが、今後も計画的に生きることはないと思います。
なんかディスっている感じになっちゃいましたが、そういうつもりは無いですよ。
むしろ、そんな児嶋さんだから、周りから愛されていると思います。
計画的に行動する児嶋さんは、逆になんか違和感ありますよね。
やりたくないことはやらないで、麻雀やコントといったやりたいことは続ける。
この素直な姿勢が、今の児嶋さんにつながっているはずです。
だからあなたも、やりたくないことはやらなくていいと思います。
もちろん、やりたくないことは全てやらなくていいなんて、極端なことを言っているわけではありません。
例えばゴミの分別はめんどくさいですが、やらないと業者さんに迷惑を掛けますからね。
ここで言う「やりたくないこと」とは、「仕事や趣味」の事を意味しています。
では例として、ゴルフで考えてみましょう。
大人の付き合いとして、社会人になってゴルフを始める人が多いですよね。
もちろん、面白そうだからとゴルフを始めるのはいいのですが、やりたくないのに付き合いのためとして始めるのはNGです。
なぜかと言うと、それは等身大の自分を超えた行動だからです。
やりたくもないのにゴルフをやっていれば、それは周りに必ず伝わりますからね。
児嶋さんはコミュニケーションツールとして麻雀をやっていますが、これは面白いからやっているのです。
結果として麻雀が仕事につながっていますが、児嶋さんは全く無理をしていません。
むしろ無理をしていないからこそ、麻雀が仕事になっても結果を出せるのだと思います。
自分がやりたいと思えることじゃないと、熱をもって取り組めないですもんね。
なので、あなたもやめたいことはやめて、やりたいことだけをやるように意識してください!
はい、今の主張を聞いて、どう思ったでしょうか?
「芸人と俺らじゃ事情が違うだろ!」とか「たまたま上手くいっただけだろ!」のように、反論を持っている人も多いと思います。
その反論、もの凄く正しいです。
結果として児嶋さんは上手くいっただけで、やりたくないことをやらなかった結果、失敗だらけの人生になった人もたくさんいるはずです。
はい、要するにこのお話はですね、「どんな人生を送りたいですか?」という問いかけだと思ってください。
やりたくないことを我慢してやっていれば、安定した暮らしはGETできると思います。
世の中にはやりたくないことに対して、お金が支払われることも多いですからね。
逆に、やりたくないことをやらなければ、安定した暮らしからは遠ざかるかもしれません。
しかし、その分好きなことに時間を使えますし、それが結果的に仕事につながることもあります。
ちょっとお話が飛躍しますが、結局、人生に正解なんてないんですよ。
児嶋さんはバイトをしなかった結果たまたま上手くいっただけで、それが正解というわけじゃありません。
ちゃんとバイトをした上でネタを作るのも、もちろん素晴らしいことです。
はい、話が長くなってきましたが、結局大事なことは何だと思いますか?
それは、「自分の意志で選択したかどうか」です。
僕は会社を辞めて、今はフリーランスとして働いています。
結果として収入も安定も減りましたが、すごく心は落ち着いているんですよ。
なぜなら、結果はどうあれ、自分で選択できているからです。
自分で選択した結果なら、どうなっても結構受け止められるものです。
逆に他人の選択によって失敗したら、なかなか受け止められません。
なので、やりたくないことをやるのか?それともやらないのか?
どちらを選ぶのもOKですが、必ず自分の頭で選択してください。
児嶋さんがやりたくないことをやらなかったのも、自分の頭で選択したことです。
本書では「後悔している」なんて書いていますが、心の底から後悔しているような書き方ではありませんでした。
自虐ネタっぽく書いていますので、ナマケモノの自分を受け止めているのだと思います。
はい、話が長くなったり飛躍したりして、申し訳ありません。
つまりこのテーマで言いたいことは、「やりたくないことを、やるのもやらないのもOK。ただし、自分の意志で道を選択しましょう」ということです。
そして、おすすめの選択基準は、等身大の自分になります。
「もし俺だったらやりそうかな?」と考えてみることで、等身大の自分を超えることなく生きることができると僕は思いました!
まとめ
はい、これで「俺の本だよ!!」の解説は以上になります。
ではまとめとして、今回ご紹介した内容をサクッと振り返りましょう。
- ① いじられキャラが嫌だった→ダメな自分も受け入れよう
- ② 苦手なことはマネでいい→たとえマネしまくっても、個性は無くならない
- ③ やりたくないことは、やらない→最終的な判断は、自分の頭で下そう
はい、今回のお話、いかがでしたでしょうか?
僕は話を深堀りして伝えるクセがありまして、そのせいで途中途中、話がごちゃついたと思います。
お聞き苦しくなったこと、お詫び申しあげます。
いろいろなお話をしましたが、「等身大の自分は超えない」という児嶋さんの信念だけでも覚えてもらえれば幸いです。
なお、今回お話した内容は本書の1部分であり、まだまだ紹介できていないことがたくさんあります。
他にも、ヒロミさんに弟子入りを頼んだ話とか、渡部さんとの結成秘話など、単純に読んでいて面白い話が満載です。
興味を持った方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。
では、本書を読んで最も心に残った「神の一文」をご紹介して終わりにします。
今のバラエティで生き残っている人たちは、言動の一つひとつにその人なりの「人間味」が乗っかっていると思う。優しい感じの人は優しい芸風だし、ボケまくるような奴はボケまくってるし…。本人の素の部分と極端にかけ離れてる人って、周りを見渡してもあんまりいない。
出典:俺の本だよ!!
はい、以上になります。
ご清聴、ありがとうございました!